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<450日目> 2019年の全日本選手権・予選で敗退した後、マーベリックスはどのような取り組みをしたかというと、実は変わらない。 シーズン開始の時点で示した「ベジガールのトリセツ」なるプレイングマニュアルにある戦術や個の動きを、チーム単位や個人単位で体現できるようになるための練習をひたすら続けた。 どのメンバーでセットを組んでも同じクオリティのアルティを体現できるようになることを目指したその取り組みは、悪く言えば非常に遅効的であり、すぐさま結果として表れるものでないため、選手の立場からすればとてももどかしいものであっただろう。 しかし750日後に控える、WUCC賭けの全日本選手権・本戦を見据えた場合、使い捨てにしかならない目の前の小さな利よりも、コツコツと蓄積を続けて組み上がる大きな利こそ目指すべき成果であると信じ、その方針を崩すことはなかった。 そして迎えた2019年10月のチャンピオンズリーグ。 前回大会で★★ダブルスターで優勝したマーベリックスは、★★★トリプルスターへと昇格し、再び強豪と対戦することとなった。 vsスワンピー 5-15 ✕ vsマッド 7-15 ✕ vs壱 6-15 ✕ 全日本選手権・予選で敗れたときと変わらず、実力的に、ある意味順当な点数での敗戦となった。 ダブルスコア、トリプルスコアが当たり前という厳しい現実。 今大会も全敗で終えるのかと覚悟した最終試合、 vs夢所属 15-14 〇 前回大会の★★★トリプルスターで優勝した夢所属に勝利! メンツ的には往年の名選手揃いの夢所属さんではあったが、必ずしもメンバーをガチガチに固めてまでは勝ちを目指していないというチーム方針にも助けられ、若いチームの勢いで勝った、という試合展開であった。 夢所属オフェンススタートのユニバースで、メンバーを固めれば難なくキープして試合を締められるだろうという状況のなかでも、方針をブレさせることなくメンバー回しでセットを組んでこられた。 これは、予め掲げたチームの方針に沿っての采配であったことは、容易に感じ取ることができた。 個人的には、この試合では勝敗云々よりも、チーム運営において大切な、簡単には信念を曲げない芯の強さというものを学ばせていただいたと感じている。 もちろんマーベリックスの選手は久々の勝利に喜んでいた。 なかなか勝利という形での達成感を味わうことができていなかったので、今後も続いてゆく地道な練習に向けてのモチベーションに繋がればいいなと感じたものである。 もしこの大会で全敗し、自分たちの取り組みは全然通用しない意味の無いものなのだというモチベーションの低下に繋がってしまったら、それこそタイミング的にメンバーの離脱の可能性すらあったのではないかと思うと、この勝利はマーベリックスにおける最初のターニングポイントだったと言っても過言ではないもしれない。 <550日目> 2020年は1月に入った。 年末年始のオフが明けてすぐの1月中旬に、2020シーズンのキックオフ的な形で合宿が行われた。 先のチャンピオンズリーグで1勝はしたものの、その喜びの余韻も長くは続かず、チームは「疑念」や「不安」といった、決して前向きではない雰囲気に包まれていた。 それもそのはずで、当たり前のように強豪チームにダブルスコアで負けるのに、チャンピオンズリーグ後も引き続き一見何に繋がっているのかわからない練習が反復して行われるという実態。 そして強豪に敗戦に対してのわしからのチームへのフィードバックは、 「まだチームとして体現できるように取り組んでいる完成形の10%にも達していないんだから、今負けることは仕方がない。でも、日々取り組んでいる〇〇については実戦でも表現できるようになり、それが通用することも実感できている。そういうものをこれからどんどん増やしていこう。」 という、捉えようによっては、先延ばし・責任逃れの、詐欺まがいのコメントばかり。 現在の取り組みが将来的に良い結果に結びつく確証は全く無いなかで、自分なりに組み立てた計画における信念に沿った発言に過ぎないため、これで最後まで強豪に負け続けたらホントただのペテン師だなと、発言しているわし自身不安で押しつぶされそうな心情であった。 監督でも不安なのだから、選手たちが不安に感じない方がおかしい。 この頃、チームとして上を目指す以前に、この期に及んで存続的な危うさを感じる時期に入っていたので、楓・りお両キャプテンと、どうやったらメンバーのモチベーションを維持して取り組みを継続させ、それを効果的にチーム力アップに繋げられるかと、頭を悩ませたものであった。 そんな、チームの今後を案じて日々の運営ですら難儀しているところに、マーベリックスどころか、誰も予想できない規模感、すなわち全世界の活動を強制停止させるインパクトを持つバケモノが、ヒタヒタと我々の身の周りに迫ってきていた…。 PR |
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