2025 05,17 07:45 |
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2011 11,11 13:19 |
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我らがS高校にもいわゆる文化祭というものがあり、当初農業学校であったことから「収穫祭」と呼ばれていた。
我々ホッケー部も美術室を1部屋おさえることができ、さてどんな出し物をしようかといろいろ案を練った。ホッケーストラックアウトとか、ホッケーボーリングとか、実際にゴールを持ってきて来場者にゴールキーパーとのとのPS(ホッケーではいわゆるPKのことを、PS、ペナルティーストロークと呼ぶ)をやらせるのも面白そうだなと、いろいろアイデアが湧いてきた。なかなか議論に決着がつかなかったので、その時マネージャー兼ゴールキーパーの座に成り上がっていたゲヴォさんに我々の出し物のネタを実行委員会に提出してきてもらうことにした。マネージャーの立場として彼の考える一番まともな案を提出してきてくれるだろう。わしはそう期待していた。 後日、各団体の出し物が発表された。 ホッケー部【合成写真館】 !!???????????? 我々は来場者を写真撮影したデータを、いくつか用意した背景パターンに合成し、プリントアウトしたものを額に入れて来場者にプレゼントするというわけのわからない企画をやることになっていた。 準備日、わしは恐る恐る美術室を覗いてみると、そこにはホッケー部員の姿はなく、ゲヴォさん率いるどこから湧いて出てきたのかわからない変態ギャルゲーマニア集団によって占拠されていた。既にそこでは壮大なゲーム大会が開かれており、ストリートファイターみたいだけれども、格闘家の代わりにアニメギャルが闘うみたいなわけのわからないゲームでクサイ男たちが大いに盛り上がっていた。わしは死にたかった。 収穫祭当日、わしはひたすらにPCと向き合い画像の合成作業に取り組んだ。来る客は、地元のおばちゃんが9割8分である(子どもが1人いた)。知らないおばちゃんがポプラ並木に立っている画像とかをひたすら合成しているうちに、わしは実はもう死んでいるのではないかと錯覚したほどである。わしの推測では、合成写真館を開けば公然とデジタルデータとして女子高生の画像を自分のメモリーカードに残すことができるという極めて邪悪な妄想によりこの企画が発案されたと睨んでいるのだが、残念ながら女子高生なんぞ一人も来ない。そこはゲヴォさんの想定を完全に外れていた。 なぜこんなことが起きたのかというと、その年、同系列の付属校であるJ高が鬼畜なことに彼らの文化祭である「日吉祭」と収穫祭の日程をぶちあててきたことにより、世の女子高生は全員日吉祭に吸収されてしまったのである。そのため収穫祭の来場者は、受験生か近所のおばちゃんかしかいないという恐ろしい事態が発生したのである。 驚異的にいけてない高校3年生の文化祭であった。 PR |
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