2025 10,13 12:21 |
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2011 11,09 10:39 |
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我々へなちょこホッケー部であるが、実は登録メンバーはたくさんいた。1年生は4人(先日の試合で1人消えた)、3年生は2人なのに対し、2年生が15人くらいいた。中には幽霊部員もいたが、大会とかには十分参加できる人数が揃っていた。
6月に皆野高校で悪夢のような体験をした1ヵ月後、学校は夏休みに入った。我々はへなちょこだがれっきとした体育会のチームであったので、一応夏合宿を行う風習があった。3泊4日くらいで、場所は校内の合宿所で行われていた。2日目の夜、何の前触れも無しにかの猟奇的なモリタ君が「俺、帰るわ」と発言し、合宿所から脱走した。1年生は3人となった。 合宿3日目の練習にはコーチがやってきた。コーチは社会人(当時30台前半くらいだったのかな)であり、バナナマン日村と伊集院光を足して2で割ったような方であった。しっかりとメガネも装着しており、どう見ても運動神経はよさそうではなかったが、トラディショナルなスティックさばきは見事なものであった。見事というよりむしろ変態的でもあった。そんなコーチは部員からは専らトドコーチと呼ばれていた。 その日は普段あまり練習に来ない2年生も多く参加しており(合宿なのに日帰り)、和気藹々としたムードで練習が行われていた。しかしある時、ただならぬ顔でトドコーチが集合をかけた。 トドコーチ:「おまえらたるんだ空気で練習しているが、不真面目なヤツはこのチームにはいらない。この先本気でホッケーができないやつは、この場で立ち去ってもらいたい。」 スポ根ものによくある、いわゆるはっぱをかけるというやつである。だいたいこの後みんなコンチクショウと思って練習に励み、チームが一体となってゆくというのが王道である。 しかし誇り高き戦闘民族を自負する我々はスポ根マンガとは違った。 2年生15人のうち13人が部を去った。 これにより、1年生2人、2年生2人、3年生2人で計6人のチームとなり、11人で行うホッケーの大会に出ることができなくなった。トドコーチのゲキは、ただの取り返しのつかない粛清という形で終了した。 PR |
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