2025 05,16 04:48 |
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2019 04,08 17:37 |
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2019年4月6日。 風も無く良く晴れた、暖かで穏やかな土曜日。 まさしく絶好のアルティ日和であった。 わしは最近板についてきたヘーベジのストーカー業のため小岩に繰り出し、朝イチから堂々とストーカー行為に勤しんでいた。 練習開始前、USAへ道場破りに旅立った楓キャプテンの代わりに、我らが悪童りおがキャプテン代理として今日の練習メニューの説明を行った。 りお「今日のメニューは激アチで、まじエクスタシーでみんなマーキングできちゃうと思うけどがんばっていきましょう!」 ・・・キミはいったい何を言っているのだね?? と喉まで出かけたところであったが、メンバー一同「はい!」と返事をしていたので、先の内容で意志の疎通がとれているということなのだろうか。 日本語とは真に奥ゆかしいものである。 そんな感じで、練習が始まった。 過去に、トレーニングと称してノーアップの状態で急に全力疾走を強いられ、誰にも気付かれないまま茂みにマーキングするという苦い思い出があるので、わしは今日も急な振りをブチ込まれるであろうことへの覚悟と、急な出番が訪れたときのために一日を通しての継続的な体調管理を心がけた。 特に昨日食べたものが少し影響していたのか軽い腹痛もあったので、急加速急停止に伴う肛門からの急発射が発生しないよう、いつも以上に注意を払った。 ・・・ふと思ったが、世の監督たちも同じようにリスクコントロールをしながら練習に参加しているのだろうか? ハリルホジッチ監督とかが茂みに隠れてマーキングしている姿は全く想像できないところではあるが、毎度トレーニングに入る前にわしが「え、これってわしもやるの?」とお伺いをたてると、そういう時だけ綺麗に透き通った純朴な少女の瞳をした悪童はいつも「もちろんやりますよ!」と一片の曇り無く返事をしてくれるので、やはりやるものという認識でいるのが正解なのだろう。 練習中、方々から「エクスタシー」とか「わし」などという珍妙なワードが聞こえてきていた気がしたが、全て幻聴であるためもうわしの心は動じない。 練習は、予定通り、実にスムーズに進行していった。 ・・・そう、不気味なほどにスムーズすぎた。 練習前の脅しの割にはこれといったハプニングも無く、マーキング事案が発生する香りも無いまま、練習も終盤を迎えた。これがいわゆる備えあれば憂いなし、ということなのであろうか。 終盤も終盤、筋トレに入った。 ここから予想だにしないもうひと盛り上がりをさせてわしにマーキングさせることができたら、それはそれで大したもんだとわしは心の奥で達観しているところに、ミキティ直伝のデッドリフトスクワットが始まった。 デッドリフトスクワットとは、足を肩幅くらいに開き、かかと重心で膝を90度に曲げ腰を折りたたんだところから、一気にケツの穴を顔の前に持ってくるイメージでケツ筋を締め上げるという動きをする、主にモモ裏とケツ筋を鍛えるトレーニングである。 体勢を深く沈みこませると共にケツ筋を開放させるところから、うりゃーー!!とばかりにケツ筋を締め上げるという動作を繰り返していると、8回目くらいの沈みこみを行ったときに、ドンッという衝撃と共に肛門に焼けるような痛みが走った。 うぎゃーーーーーーーーーーーー!!!!! あまりの痛みに跳び上がりながら、何奴!!!!とばかりに振り返ってみると、真後ろにはママチャリにまたがり薄汚れた笑みを顔面に貼り付けた、クソタコトミオカがいた。 この男、あろうことか小さな斜面で加速しながら、スクワットしているわしのケツめがけて完全な死角から自転車で突っ込んできたのである! そしてその前輪は正確無比にわしのケツの割れ目を捉え、回転する車輪を完璧ににわしの肛門との摩擦によって停止させたのである!! 生涯感じたことの無い類と部位の痛みに跳び上がりながら、わしはふとした違和感を覚えていた。 これはまさか、リアルに小さいドリンボを産み落としてしまったのではないか・・・? 痛ってーー!!!!とばかりに体をクネらせながら皆にバレないように触診してみると、スパッツの中にさっきまでは無かったはずのわずかな膨らみがあるようなないような感じがあり、さすがにダイレクトタッチして確かめて、もしかしてもしかしている場合に手が取り返しのつかないことになるため、とりあえず放っておくという判断を下すことにした。 しばらく悶絶した後、痛みも引いてきたところで、ヘーベジ諸君が何事もなかったかのように継続しているトレーニングに復帰することにした。 それまでわしはみんなでつくる円の一員に並んでトレーニングを行っていたのだが、そのメニューを見て再度そこに戻ることはためらわれたために、輪から5mほど離れた場所で行うことにした。 そのメニューとは、地面にタイの寝大仏よろしく横になり、上の脚を開いたり閉じたりしてケツ筋を鍛えるという、よりによって今のわしのスパッツの内情的に全くよろしくないメニューだったのである。 もしスパッツの中にリトルドリンボがコンニチワしていて、脚を開いたり閉じたりしているタイミングで風が吹いてしまった日には、わしの風下にいる選手に望まぬ攻撃をしてしまうリスクがあったため、みんなと一緒にトレーニングしたいという気持ちを押し殺し、心を鬼にして孤独との戦いに身を置くことを決意したのである。 なんという選手想いの監督なのであろうか。 その一方で、監督が目の前で自転車に轢かれるという交通事故に遭っているのに、誰も直前に「あぶない!」の一言や悲鳴が無かったのは、いったいみんな監督のことを何だと思っているのだろうか。 トレーニング後、今度は選手としてクルーズ+θ+トーベジの連合でノマと練習試合をしたのであるが、マンツーでマッチアップするノマの選手に近距離で追われる度にわしは内心ヒヤヒヤしていたのだが、まんまと目の前のアルティに集中されていたようで、わしのスパッツ内の異常事態には気付いていないようであった。もっと密着されればわしはアルティとは別の理由でフィールド内を無秩序に逃げ回らざるを得ずプレイヤーとしては脱落していたのに、そのチャンスを見逃してしまっていたのなら、敵ながら残念なのである。 試合に臨む際にはもっと相手選手を観察して弱みをいち早く発見し、ひたすら弱点を突くべし突くべし!という監督らしいアドバイスをみなさんへの贈り物として、本記事の締めとさせていただきたい。 PR |
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