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2019 11,26 19:20 |
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ただただ“同期”という縁であるだけで、GAIAカップにおいて福島塗料雷神というチームに参加させていただいている。 わしの記憶の範囲だと、2005年に発足した雷神は、1983年生まれの“大体、中京”の連合チームであり、当時男女共に学生の頂点を極めまくっていた両チームの連合とあって、それはそれは彼らの活躍は輝かしいものであった。 【雷神のGAIAカップ戦績】 2005 優勝 2006 4位 2007 不参加 2008 優勝 2009 3位 2010 4位 2011 3位 2012 17位 2013 33位 2014 14位 2015 4位 2016 6位 2017 優勝 2018 4位 2019 8位 イメージ的には、数年前にGAIAを連覇した88ensや、今をときめくOdds and Endsのような感じであろうか。 当然、ただアルティをプレーしたことがあるというだけの、むっつり陰キャ変態ハードキモヲタブロガーでしかないわしなど、ただただコートサイドで他人として指を咥えて彼らの活躍を見てるだけの存在であった。当然、学生時代や社会人になってしばらくしても、彼らとアルティをするどころか、話したことすらも無かった。 しかし時は経ち、雷神にも、同期チームに必ず訪れる試練が訪れた。 そう、人数不足である。 同期だけでは成立せず、近い代を集めても、なお厳しい状況に直面し、遂に雷神は、解禁した。 “東日本への声がけ” そして彼らはあまり認識していなかったのであろう。東日本において同期でアルティを続けている率の異様に高い、あのチームの存在を。 その、ゴキブリのように生命力だけは高いキモチワルいチームとは、 そう、 “聖オゲレツ学園東京アルティメットゑロス倶楽部VegeGriffons(以降、トーベジ)” 純粋な雷神メンバーにあまりに認識されていないがために、雷神ブランドを保つためにも絶対に避けるべきであったトーベジエキスの混入が、ある年から発生し始めた。 トーベジのチームポリシーの代表的なものに「老婆の手を取り電車の席を譲るが如く、清い心で対戦相手に勝利を譲る紳士たれ」というものがあるが、雷神においても効果てきめんであった。 2012年 雷神初の2ケタ順位という屈辱的な結果の陰で、わし、ドリンボ、尾中部長というトーベジのゴミが暗躍していた。続く2013,2014も低調な結果を残しているが、このあたりのわしのGAIAの思い出は、散らかし倒して敗戦した試合後の富士川緑地で心を込めて土下座した記憶しかない。 2015年に入ると、雷神のみなさんも学んだのだろう。“セット分けをする”ということを。セット分けをしておけば、ゴミは試合の局面とはあまり関係のないところだけで投入する大義名分になるのである。 そんな画期的なシステムの導入により再び息を吹き返した雷神。 そして遂に2017年、再び優勝! (ちなみにその年、わしは雷神では出ておらず、尾中部長とコースケもサイドラインの警備員としてエントリーされていたようなので、ほとんどトーベジの毒素は抜けていた模様である。) そんなこんなで平均年齢35歳ながらそこそこ人数がいて、勝負の抑えるべきポイントを抑えた“セット分け”という戦術を引っさげた雷神の2019年のGAIAが、11月末の土日に静岡県富士市は富士川緑地で始まった。 ゴミ=毒素=リスクこと、トーベジの尾中部長・コースケ・わしは今回も健在であった。 余談であるが、尾中部長の“部長”は10年くらい前のステータスであり、現在はただのニートという、36歳にしてシビれるステータスをお持ちになっている。ただ、そのジョンカビラを胡散臭くしたようなひげ面の顔面が子供たちにウケ、“ひげパンマン”なる激安なキャラクターを確立されていたので、彼の名誉のためにも以降ひげパンマンと記載させていただく。 当然のごとく、この3人は皆の心に残る、ハートウォーミングなプレーを今回も三者三様に炸裂させた。 ひげパンマンは最近あまりアルティをしていないこともあり、その圧倒的な顔面の迫力と達者なトークに頼ったプレースタイルに更に磨きがかかっていた。しかし自陣エンド前でハンドの駆け上がりでゴールを狙ったひげパンマンに先出し気味のスローが投じられたが、誰しもがキャッチして終わりと思われたところその予想を覆す足の遅さにより、そしてダイブNGという繊細なキャラ設定により、まさかのTO。その、正規の雷神メンバーでは有り得ないプレーにサイドラインはざわめき、韋駄天さんことたけしの「嘘やろ…」と口からこぼれてしまった心の声は、とても印象的であった。 コースケのプレーも秀逸であった。雷神は高年齢化により、ラインナップのときディフェンスは“マンツー”と意識合わせして入るのに、2,3パス後には自然とゾーンになってしまうという独特な文化がある。そういう場合コースケは大抵カップの後ろの1.5列目のような役割に落ち着くことが多いのだが、彼はゾーンDを一般常識である“自分の担当するエリアを守る”のではなく、“雷神というブランドのみで守る”スタイルであるため、時としてセオリーを超越したポジション取りをしていることがままある。最も記憶に残るプレーとしては、相手のスイングに対し、カップのなおちゃんに「それはOK!」と声を出しパスを出させたのであるが、スイングさせたのであればその後の縦パスは当然1.5列目のコースケがフォローしているはずのところ、一瞬で、しかも平面で、30mの縦をブチ通されていらした。その完璧にトーベジのポリシーを踏襲した神々しいまでの光景に、わしは「美しい…」という感想以外何も思い浮かべることができなかった。 わしも、“間違いであることが明確”なプレーを炸裂させてしまった。セットのなかで男がまさきさん、松野、たけしというシビれるメンバーにわしが加わった4人だったときのオフェンス。わしは最近のトレーニングの成果を発揮すべく、体力に任せてビュンビュン走り回っていたのだが、まさきさんかたけしへのスイングにあわせてドンピシャのタイミングで奥に合わせたときのこと。わしのマーカーはカットで置き去りにしており、わし単独で奥にぶち抜いているのだが、なぜかスローワーは全くこっちを見ていない。わしは走りながら「何でだろうな?」と思い周囲を見渡してみると、おそらく全く同じタイミングでばっちりカットを決めて奥に仕掛けている松野が、わしの3mくらい手前を疾走しているのを見つけてしまった。 あ、これ、松野への絶好のシュートチャンスを、わしが奥にいることによって完全に潰してるやつやん “カットをふんで相手を切ってロングを狙う”という行為としては正しくて成功していたけど、そこに“松野さんも同じタイミングで仕掛けている”という要素を加味すると、わしのプレーはただの間違っている自己満ゴミプレーと化す。その可能性をこのメンバーでオフェンスが始まった時点から感じ取れていなかったわしは、36歳にしてまだまだ未熟すぎた。 大会が終わり、りきし・ハリウッドタコ師匠・ひげパンマンという、振り返ってみたらイロモノ要素しかない3人は、緑地をトボトボとタコ師匠の車へ向かって歩いていた。 寂寥感漂う夕暮れの風景に包まれながら、3人とも、心なしか肩を落としていた。 そして、3人の思うところは共通していた。 俺たち「雷神のユニ着てると、自分も強くなった気がして気持ちが大きくなりがちだけど、やっぱ俺たちってスゲー奴らに混ぜていただいているだけの立場で、中身は変わらないんだよね…」 おじさん3人、36歳にもなってなんだかセンチメンタルな気持ちで、GAIAの会場を去りましたとさ。 |
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