2025 05,16 04:30 |
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2019 10,08 11:38 |
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「締めのイタリアン」にたどり着いたのは、それでも18時台とかだろうか。 3軒目のお店の看板は、緑色をしており、確か「サイゼリア」と書かれていた。 どうも最近来た気もするのであるが、気のせいに違いない。 席を案内してくれた見覚えのある店員さんが明らかに苦笑していたが、気のせいに違いない。 女子会においては、席順も重要なのであろう。 わしは店の最奥の、二辺が壁という席の、最も隅っこ角っこのところに最初に座ったのだが、振り返ってみると考え得る最悪のポジションであった。 正面にテケンゴとガラペ、隣にりおとじゅなが座ると、あら不思議、アルティで例えるところの自陣エンドゾーンの角で目の前に4カップが組まれているのとまったく同じ光景が、目の前に展開されていた。 つまりは、全く逃げ場がないという状況である。 助けを求めようと店員さんにハンマーを投げようとしても、ポジ取りセンスの悪い店員さんは全員視界に入らないほど遠いところばかりにポジショニングしており、完全にディスクを繋ごうという意識を放棄していた。 これが俗に言う、“アイソレーション、俺”、か。 そして、満を持して、オヤジ狩りが始まった。 ガールたち「監督は、どういうのが好きなんですか? 1、大きいの 2、小さいの 3、タピオカ付きの」 心の底からしょーもないことなのであるが、何かこれに答えてしまうと今まで築いてきたものが全部崩壊してしまう気がして、どうにかして逃げ切ることを決意。 圧倒的なプレッシャーの4カップのなかで、過剰フェイントを繰り出し意識を逸らし、回避に成功! しかし、奴は逃がしてくれなかった。 テケンゴ「で、どれが好きなんですか?」 再び、イクイップとかで時間稼ぎして、回避!! しかし、奴は逃がしてくれなかった。 テケンゴ「で、どれが好きなんですか?」 再び、インジャー、かと思いきや大丈夫だったやつとかで時間稼ぎして、回避!!! しかし、奴は逃してくれなかった。 テケンゴ「で、どれが好きなんですか?」 ドラクエの、『はい』を選ばないと一生進めないやつのリアル版である。 しかも今度は加勢つきであった。 何かの合図があったのか、じゅながおもむろにあいみょんの「マリーゴールド」を歌い始めた。 店員さんが見れば、お店の角の席で歌っちゃうくらい楽しい女子会をやってるんだろうな、と目に映るだけであろう。 ただこのマリーゴールド、真相はただ周囲の音をブロックして確実にオヤジ狩りを成功させるための、空間レベルのノイズキャンセリング機能でしかない。 そして、先より凄みを増したトーンで、 テケンゴ「で、どれが好きなんですか?」 遂にゲロらされたわしは、気付いたら、泣いていた。 ガラペはそんなわしを見て、 ガラペ「ギャハハハハ、監督すごいエクスタシー感じてる!!!だって目からエクスタシー汁でてるもん、ギャハハハハ!!!!!」 てっきり小岩だったと思っていたのだが、ここはどこの山賊のアジトだったのであろうか。 世の中、毎日、全国いたるところで女子会が開かれているのだと思う。 実際に体験してみて、日々こんな過酷な会を乗り越えている女性は、ホントに全然男より過酷な世界を生き抜いているのだな、と身に染みて感じることができたのであった。 帰りの電車でダウンロードした、イヤホンから流れてくる「マリーゴールド」は、ズタボロに蹂躙されたわしの心を、優しく癒してくれた。 PR |
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