2025 05,16 10:31 |
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2015 06,12 21:05 |
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とある柴又での練習試合中のこと。
相手チームがTOを起こし速攻を試みる、我らがサイドラインの覇者・VegeGriffons。自慢の手羽先ダッシュ(推定50m/8秒)で奥に走りながら、あの男が叫んだ。
ドリンボ「何でロング投げないんだよ!ミスマッチだろ!!」
ここは図書館なのかと勘違いするほど、あたりが静まり返った。
ドリンボのディフェンスについていたのは、サイドラインの帝王・コースケでも、メシ泥棒・トノイケでも、乙女のダイヤモンド製造機・さっこでもない。
Buzzの芝選手であった。
手羽先ダッシュで奥に走るドリンボにピタピタについている芝の顔からは、明らかに呆れの表情が見てとれた。もしシュートがうたれていたら、800%カットして差し上げたよっ、というお顔である。あたりまえである。片や手羽先ダッシュ、ヤクルトジャンプ、住宅ローン35年のニートと、片や走攻守全ての能力が備わりちらかしているワールドゲームス日本代表である。ホモサピエンスとしての規格が違いすぎる。そして、日々の鍛錬の差がありすぎる。
幸いなことに、同じ試合中に逆のシチュエーションが発生した。オフェンス芝vsディフェンスドリンボ。奥に走る芝!必死に追いかけるドリンボ!
まるで片方は止まっているのではないかと感じられるほどの信じられないペースで引き離され、ノープレッシャーで芝選手はロングをキャッチしたのであった。
完敗したドリンボは、珍しく相手を褒め称えた。
ドリンボ「シュートが良かった。」
その常軌を超えた負け惜しみが放たれた瞬間、芝選手の口元があやしくにやけたように感じたが、果たして気のせいだっただろうか。試合後、それが気のせいだけだったのか、判明することになる。
練習試合が終わったVegeGriffonsは荷物のあたりで帰りの準備を始めていた。そこにわざわざ芝選手がやってきた。なんだろう、来週のパーティーにジョインさせてもらいたくて来たのかな?と思っていると、微笑みと共に彼は言った。
芝「ドリンボさん、ちょっと上競り練しませんか?いつも練習相手やってくれてる若手が怪我しちゃって、相手を探してるんですよ。」
事実上の宣戦布告に、びっくりしたハムスターが停止するかの如く、苦悶の表情と共に動きを止めるドリンボ。それに対し、邪悪な微笑みを絶やさず、あくまでも低姿勢にお願いをする芝。わしにはその姿が、オレンジのボーダーこそ着てはいないものの、のび太君を撲殺する前のジャイアンにしか見えなかった。
そして始まった。
血塗られた 柴又の公開処刑。
Buzzダイキの投げるいちいちスウィートなスローが飛んでいる間の地上で、競り合いという大義名分のもとにどつきまわされ続けるドリンボ。
約10本の上競り練と称した折檻をこれでもか喰らったドリンボは、遂に一度も彼からディスクを奪取することなく、白旗をあげたのであった。
グラウンドからバス停まで、ほとんど怪我人のように両足を引きずってトボトボ歩くドリンボの背中は、その時ばかりはおじいちゃんのように小さく見えたとか。 PR |
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