2025 05,16 10:07 |
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2015 06,30 18:06 |
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あれはいつのことだったであろうか。3年くらい前だっただろうか。
俺たちアナーキー総合レクリエーション集団VegeGriffonsは、高校野球のエリート校よりも激烈な練習やトレーニングを行うことでトンガあたりでは有名であるが、過酷な練習を続けていたわしのボディはある日の練習始めの軽いミートで遂に悲鳴をあげた。久々に急に動いたことによる、モモ裏の軽い肉離れであった。
チームメイトにどこかオススメの整骨院はないか聞いたところ、あの男が提案してきた。
ドリンボ「東中野にいいとこ知ってるよ」
普通の会話だった。整骨院の場所が、奴がバキバキのニートであるにも関わらず夜な夜な徘徊している裏歌舞伎町とかだったらビンビンに警戒していたところだが、予想外に健全そうな土地が提案されたので、対ドリンボの歴戦の勇であるわしともあろうものがつい気を許してしまった。後に恐ろしい心霊現象を体験することになろうとは、この時は知る由もない。
ある日の夜、わしは東中野でドリンボとシーメーしがてら、整骨院に案内してもらうことにした。翌日の業務の心配など皆無のドリンボはステーキだか焼肉だかをバクバク食べ、ビールをゴブゴブ飲み、それはそれは脂ギッシュにコーティングされていた。そうそう、東中野はドリンボのホームである。
シーメー後、お目当ての整骨院に案内してもらった。そこは、大々的に広告されているようなお店ではなく、マンションの一室で個人がやっているようなお店であった。夜ということもあり不気味さの拭えないシチュエーションであるが、せっかくその場所まで案内してもらったということもあるので、受診してみることにした。
お店に入ると、施術士らしきおじさんが一人いた。ドリンボは通いなれているらしく簡単にトークしていた。前にお客さんはいなかったので、わしはすぐにカーテンで仕切られた施術台に通された。
施術台は一般的なもので、うつ伏せに寝たときにちょうど顔の場所に筒状の空洞が通っており、呼吸がしやすい形状になっていた。
施術が始まり、患部に電気を流したり、触診が行われた。続いてストレッチが始まった。台にうつ伏せになり、目を閉じて痛みを我慢していると、ふとある異変を感じたような気がした。
?? 急に、ギョウザみたいなニオイがしたような??
気のせいだろうと思ってスルーしていた矢先、見逃すことのできない異変が起こった。
ハァァァァーーーーーーーーーーー・・・
ギョウザのようなニオイと共に、生ぬるい風を顔面に感じた。
最悪のシチュエーションだった。密室で施術士のおっちゃんは何ら変わらずストレッチを続けているのに、自分だけ理解不能な異変を感じ取っている・・・。
これが霊感なのか・・・。
だとすると、自分の顔の先に何か存在していた場合、目をあけると見えてしまう・・・。恐ろしくて目をあけたくないが、異変がニオイだけでなくなったら、もっとやばい状況になってしまうかもしれない・・・。
目をあけるしかない・・・!
恐る恐る、目をあけた。
施術台の筒状の穴の先に見えたのは、
そう、
ドリンボ
奴はどこから侵入してきたのか施術台の下にもぐりこんで地面に仰向けに寝そべっており、脂でコテコテにコーティングされたニヤニヤした顔面の口をすぼませ、台でうつ伏せになっているわし目掛けてフーフー息を送り込んできていた!
心霊現象でないことがわかったから一安心なものの、この拷問のような状況は異常にもほどがある!というかおっちゃんはストレッチを続けてないで一刻も早くドリンボを排除すべきではないか!
当然その日の治療の効果は芳しいものではなく、ただただわしは心に傷を負って家路についたのでった・・・。 PR |
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