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2015 08,24 19:20 |
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2015年8月。観測史上最も暑かった夏。そんな、一般市民にとっては生命を脅かされるような猛暑の中、我々パーティー斡旋専門慈善事業団体VegeGriffonsは、己の鍛錬のため真面目に週末の練習を続けていた。
チャンピオンズリーグ・シングルスターのベスト8を目指す誇り高き12人の戦士が集った8月22日の練習@小岩でのこと。
そこはもはや単なるスポーツの練習場ではなく、殺らねば殺られるという過酷な戦場と化した。
今シーズンのキャプテンは、練習に励む戦士の昼食をあさって勝手に食い、怪我のため見学しかしてないのに練習後のサプリメントだけはキッチリ摂取することでお馴染みの食いしんボーイ・トノイケが務めているが、その練習メニューは凄惨さを極めている。
中でも特に悪名高いのが、通称「デスボックス」と呼ばれる、猛暑日の中で良い子は絶対にやるべきではない無酸素運動の練習である。
デスボックスはどのような内容なのかというと、ホットボックスのゴールが無いバージョンと言えばイメージがつきやすいだろうか。約10m×10mの四角の中で、オフェンスディフェンスで3対3に分かれ、オフェンスはとにかく制限時間2分はオフェンスをし続ける。スペースが狭いうえにストーリングカウントは5までなので、TOが起きやすいという状況の中、いかにオフェンスはしぶとくディスクを生かし続けるか、という趣旨の練習である。チーム対抗戦であり、オフェンス時のTOが多いチームが負けとなり、デスボックス練が終わったら罰走させられる点も、デスボックスが悪名高い一つの理由である。
そして、デスボックスが始まった。いつも通り、きついきついと言いながらもみんな笑顔で終わるはずだった。
しかしいつもと違う、異分子が1つ紛れていることに、まだ誰も気づいていなかった。
その異分子とは、 そう、 ランボー
奴はピンクのハイソックスに真っ赤な短パン、そして目の眩むような蛍光オレンジのユニに身を包み、それだけでは飽き足らず、頭にはオレンジのバンダナをしばきあげていた。
「ぐわあ!!!!!!!!!」
普段の練習ではなかなか聞かない、肉体と肉体が激突するような鈍い音とともに、声にもならないような叫び声があがった。
何だどうした?!!とばかりにデスボックスの中を見ると、その空間には3対3なので本来計6人いなければならないはずなのに、どう数えても5人しかいない。あと一人はどこに行った?!!と辺りを見渡すと、ピクリとも動かなくなった戦士が地面に転がり、大地の一部と化していた。
我らが1983世代の期待のホープ、じんぼだった。
「大丈夫か!?」
と話しかけても、脳内に「返事がない。ただのしかばねのようだ・・・」というメッセージが返ってくるだけで、負傷したじんぼはしばらくの間しかばねプレイを続けていた。
しばらくして復活した後のじんぼ談によると、カウントが詰まったのでなんとかもらおうとダンプに走ったところ、片方の足の甲を2人のディフェンダーに同時に踏み抜かれたのだと言う。
なんという人口密度!!!!!!
スローワー以外のディフェンス2人に同時に踏まれたということは、ほぼ6人が半径1m以内に密集していたと思われるくらいの狭さである。恐るべし、デスボックス。
事故の瞬間、なにやら目がチカチカするような蛍光色がじんぼの近くにいたような・・・。気のせいだろうか。
じんぼ 殉職
それでも俺たちエクストリーム集団は練習をやめない。次の対戦の目玉は、オフェンス・コースケ先生vsディフェンス・ランボー。いやがおうにも期待が膨らむ。
コースケ「ぎゃーーー!!!」
デスボックスを開始して20秒、ディスクと全く関係ないところで、ランボーと激しく接触したコースケ先生が地面を転がった。しかし気丈にもすぐに立ち上がり、プレーを再開!
コースケ「ぎゃーーーーーーー!!!」
一度目のダウンから15秒後、またしてもランボーの肉壁に果敢に突入したコースケ先生はゴミくずのように跳ね飛ばされ、2度目のダウン!しかしまだ戦意は喪失しておらず、すぐに立ち直りプレー再開!!
コースケ「いてぇぇぇぇぇ!!!!!!」
更に15秒後、ランボー曰く「もともと腕を出していたところに勝手に突っ込んできただけ」のコースケ先生が1分ちょっとの間に3度目のダウン!!!フィールド内で見事なorzを描き続けているコースケ先生はさすがにKOだろうと察した外野が止めに入り、選手交代を勧めたところで、コースケ先生が吼えた。
コースケ「インジャーって言ってねぇんだから、代わんねーよ!!!!!!」
逆ギレーー!!!!!!!!!!???
ドバイでの経験は、こんなにもコースケ先生のハートを成長させたのか・・・。わしは涙が止まらなかった。
ちなみにその日の練習だけで、実に5人の戦士が殉職と相成った。 PR |
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