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2017 04,17 20:45 |
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2017年3月11日、おなじみの富士川緑地にて。今年も東京VegeGriffons、またの名をさわやか少年隊ドルフィンズの面々は、初戦の明治大学戦の次のBuzzBullets戦を見据え入念にアップを行っていた。(先を見据え過ぎるあまり明治戦対策を疎かにしてしまうという初歩的なミスを犯し、徹底的にトレーニングされた完成度の高いゾーンにガンはまり初戦敗退してしまうことなど、俺たち能天気ボーイズはカケラも考えていなかった。)
BuzzBulletsとの激闘を控え(ていると信じて疑わず)、用意していた数々の秘策に胸を昂ぶらせながらアップに励んでいると、脇から的屋のオヤジのような鬱陶しいヴォイスが撒き散らかされていた。
誰だ! とばかりに声の持ち主の方向を見てみると、ヤツがいた。
そう、コースケ
だが、何だか違和感を覚える。その違和感の原因は簡単なもので、彼はユニを着ていなかった。
声だし係のためだけに富士にやってきた彼は、鎖骨を骨折していた。
遡ることドリームの前週の土曜日。当然我々は大会に向けて練習していた。そこにはまだスパイクを履き、元気に練習に励んでいるコースケの姿があった。しかしキャプテンが「明日の練習来れる人ー?」と募ったところ、コースケは名乗りを挙げなかった。少し後に明日こねーのかよと聞いてみると、若干エクスタシーをにじませた恍惚とした表情で、「俺、今日の深夜発で雪山に逝くんだよ・・・」と固い決意を述べられたので、わしは少し怖くなり放っておくことにした。
そして少し日にちは過ぎて、大会前日金曜日の仕事の昼休み中、ガーソー氏からわしに一本のLINEが入った。
ガーソー「コースケ、想像の上を行くことをしたんだけど知ってる?」
全然思い当たらなかったので素直に教えを請うと、
ガーソー「sakotsu」
あ、すげー思い当たる・・・。まさか・・・。
続いて、現キャプテン・ひろみちからガーソー氏への深刻な悩み相談の内容が共有された。非常に興味深い内容が満載だったわけであるが、なかでも骨折した日曜日~木曜日の間にコースケがキャプテンをご飯に誘い出し、ご飯をおごることでキャプテンの心理を買収し、マイルドに事を収めようと試みたというくだりについては、ネタとして秀逸すぎてもはや作り話なのではないかと思うほどであった。
そんな買収工作を受けたキャプテンひろみちの総括を要約すると、
ひろみち「罪滅ぼしさせないためにおごられるのは断りました。あと、二日酔いで練習を休むことは絶対にしないと約束しました。」
買収工作失敗!!!! そして追加でアホみたいな約束をとりつけられている!!!!!!!
わしは昼ごはん中に爆笑しすぎて、食べていたサラダをリアルに噴射してしまった。
ネタはまだ終わらない。
話は戻ってドリームの会場にて。一部のコアメンバー以外へは、コースケが鎖骨を骨折し試合に出ることができない件は、当日の朝に正式に発表された。ベジメンバー全員が水を得た魚のように興味津々の表情で見守るなかコースケ氏による謝罪会見は行われたが、わしはまだメンバーの誰も知らない、未発表のコースケの秘密を胸に秘めていた。その秘密とは、
『この漢は、ドリームの翌週の3連休にも、雪山に行く・・・!!』
なぜそんな情報を持っているかというと、友人10名という大所帯での湯沢スノボ合宿が、コースケによるパーフェクトコーディネートにより数ヶ月前から企画されており、わしはベジのメンバーとしては唯一それに参加する予定だったのである!
謝罪会見のタイミングにあわせてこの情報をリークさせることで、現在の炎上を富士市観測史上最大の炎上まで発展させられることは、ドリンボの顔面がキムタクと岩石のどちらに似ているのかを言い当てることくらい容易なことであった。千載一遇の絶好のチャンスであることは明白であり、まさに言葉が喉まで出かかっていたのであるが、わしはぐっとその言葉を飲み込んだ。
なぜか。
それはわしの心の中の、まだ紫色に染まってない部分が、雪山合宿をコーディネートしてくれているコースケ氏への感謝の気持ちを忘れておらず、そんな男と男の絆が、リークしたい欲望をギリギリのところで抑えつけたのである。
誰も知らない、わしの中でそんな葛藤が繰り広げられていると、ちょうどそこにチーム・エレファンツモウでエントリーしている“アルティ界最強の素人”こと山Pがフラっと通りがかり、フラっと言った。
山P「コースケさん鎖骨骨折して試合出ないのに、来週のスノボには行くんですかー?」
終了のお知らせ アヒャ(。A 。 )ヤバタニエン
素行不良のコースケ先生にはあまりにも敵が多すぎた。
そして謝罪会見の場で、「雪山に行っても、絶対に滑らない」という約束を追加でとりつけられたのであった。
果たしてドリームの翌週、その約束は守られたのだろうか。
その答えは、わしのみぞ知る。
コースケ氏とベジのメンバー15名で取り交わされた、漢と漢の鉄の結束がいかに強固で揺るぎないものであったかを、わしの全身全霊を注いでここに証明する。 渾身の映像を作成したので、その勇姿をとくとご覧あれ!!! PR |
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