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2012 05,08 19:03 |
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その旅立ちは、とても順調なものとは言えなかった。期待よりも不安が先行し、言葉の通じない土地で知らない人ばかりに囲まれて、わしはいったいどうなってしまうんだろうか…、出発直前までそんなことばかり考えていた。
ひょんなことから、わしは済州島のアルティトーナメントに参加することになった。所属チームは「ソメイヨシノ」といって、ハスキー系でも、ベッカム系でも、ベジ系でもない。法政系を中心に、その友人たちが集まったメンバーの中に、もともとわしの友人と呼べる人は一人もいなかった。なぜわしはそんな状況にぶち込まれてしまったのか。 そこには、あるハード鬼畜プレイマニアの男の存在があった。 わしが済州島トーナメントに参加するきっかけとなったのは、とある3月上旬の小岩練へ向かうバスの中での会話である。曽我さんが一緒に乗っており、突然こんなことを言い始めた。 曽我氏:「ハルオ、済州島の大会って知ってる?俺、えびみりんの人から誘われてるんだけど、人数足りないみたいだからハルオも出ようよ!超楽しいらしいよ!!」 わしは以前の業務日誌にもあるように、かなり前からこの大会に興味を持っていたが、人が集まらなかったりなんだかんだで都合が合わず、これまで一度も参加することができずにいた。そんなこんながあってのお誘いだったので、特に他のメンバーのことも詳しく尋ねずに参加することに決めた。曽我さんもいることだし、まっ、いっか、というノリであった。 その日から2週間くらいが経ち、チームの取りまとめ役のカンちゃんという人からチーム結成の挨拶と、メンバー紹介の連絡が届いた。 カンちゃん(法政) ユウト(法政) ちの(法政) ともちゃん(法政) マリさん(上智、えび) ケイちゃん(横国、えび) みっちー(日体、セブンカラーズ) タカヒロ(日体、クルーズ) ダイシ(立教、ロキ) マル(慶應ホーンズ、トリガー) チュンソク(現地の韓国人選手) わし(慶應ハスキー、ベジ) おかしい、リストに載っているべき男の名前がない。 わしはマリさんにあの男はどうなっているのかを尋ねてみると、 マリさん:「曽我君はキャンセルになったよ~。」 …。 …。 …。 モノホンの鬼畜――――――!!!! キタ━━━━ヽ(゚ρ゚ )ノ━━━━!!!! わしはこのようないきさつで、韓国へ行くこととなった。しかも旅程もわしだけ別プランであり、みんな韓国に前日入りしているのに対し、わしは前日に大阪入りし、当日朝に関空から済州島へ直行便という極めて不安なものであった。また、済州島空港到着予定時刻が11:50で、次の試合開始時刻が13:00であったのも驚愕の鬼畜プレイであった。 大会前に顔を合わせたのは練習で集まった1回のみ。その練習に来れなかった人とは現地で初顔合わせといった状況であった。 わしはメンバー決定のお知らせから現地のグラウンドに着くまで、不安で不安でしょうがなかった。ほとんど知らない人たちとの週末はどんなことになってしまうんだろうと、一時はエントリーを後悔したこともあった。 しかし、いざ現地に着いてみると、そんな不安はすぐに吹き飛んでしまった。スポーツって、ホントこういうところが素晴らしい。 初日は4試合あった。わしは遅刻していったので2試合しか出ることができなかった。相手のレベルはさほど高くなかったが、わしがミスを連発(エコノミー症候群のせいだと必死に言い訳した)し、勝てる試合を落とす。2勝2敗。しかし得失点差か何かで、なんとか翌日の決勝トーナメントに進むことができた。 と、まぁ試合はボチボチな感じであったが、済州島の楽しみは夜のパーティーである!毎夜壮絶なパーティーが繰り広げられる。 初日夜のパーティーは、ホテルからチャーターバスで20分くらい離れた2階建ての酒場であった。貸し切りのその会場は、アルティの選手で埋め尽くされていた。パーティー費用はまさかのタダなので、恐ろしい量のビールが消費された。肉を食べたいだけ食べ、ビールを飲みたいだけ飲む!天国である。いつの間にか隣に知らないガイジソがいたり、今まであまり面識のなかった西日本の選手と知り合いになったり、アラブ系の顔をしたお方に「ホットシナモン」と書かれたあからさまに怪しいビンに入った粉をスプーン大盛り口にぶち込まれたり、それはそれは楽しいものであった。この日は翌日に試合も控えていたので、0時前にはお迎えのバスが到着し、ホテルへ送り返された。 そのバス中で、わしはある異変を見逃さなかった。 IKUのメンバーとして参加していた激安K-POP野郎ちゃんたまが、肉食系女子複数人にあからさまに気に入られていた。後日談を聞くと、彼はホテル到着後女子部屋にお持ち帰られていた。女子部屋では3人がかりで拘束されたあげく、大変なチョメチョメに遭ったとのことである。しかし翌朝会った時、口では「キビシかった…」と言っていたものの、その表情はまんざらでもなかったような感じだったは気のせいだろうか。 わしはわしで、自分の部屋に帰った後、耳舐めプレイをくらいまくった。どこもかしこも、極めてハレンチな夜である!!しかし残念なのは、耳を舐めてきたのがガイジソ女子でもなくニッポソ女子でもなく、法政男子のユウトだったという事実である。 2日目。 3試合が予定され、初戦に勝てば準決勝である。しかし激戦の末無念の敗退。是非勝ち上がって準決勝で優勝候補のIKUと戦いたかったところだったのだが、一歩及ばなかった。残りの順位決定戦の2試合には勝利し、結局5位。寄せ集めのメンバーで練習も1回しかしなかった割にはボチボチの結果と言えるだろうか。 さぁ、今夜もお待ちかねのパーティーである。この日は一次会は焼肉、二次会はダンスホールであった。一次会ではIKUのカヨに緑トウガラシを無駄に食わされ、わしとダイシは途中から全く使い物にならない状況に追い込まれてしまった。焼肉はすごくまいうーで、ユウトの誕生日サプライズのイベントとかもあったはずなのだが、トウガラシの圧倒的な存在感に記憶がかき消されてしまっているのがとても悲しい。 ビール、マッコリ、ソウジュ(韓国の焼酎)を大量摂取し、その上緑トウガラシの追い打ちで既に頭痛が半端ない状態で二次会のダンスホールへ。どのように移動したのかもあまり覚えていない。 気付けばダンスホールで知らないガイジソたちと相席しルールもよくわからない飲みゲーいをやっていると、日本でのテンションの6倍はノリノリでイケイケのちゃんたまがやってきた。 ちゃんたま:「ひゅぅ!ハルピンも奥でダンスしようよCome on baby!」 クソ鬱陶しいと思いながらもついていくと、そこには内気なわしなんかでは到底溶け込めないようなホットな空間ができあがっていた。みんな踊りまくっており熱気がムンムンしていた。わしが集団の端でモジモジしていると、既に汗でビショビショのちゃんたまに押し込まれ、いやでも踊っている風の空気を醸し出さざるを得ない状況に追い込まれてしまった。そんなこんなしているとそこの全員がだんだんヒートアップしてきて、いつの間にか全員上裸になっていた(さすがに女子は下着をつけていた。たぶん。)。酔っぱらってるし頭痛いし、ちゃんたまがレッスンに通っていることでおなじみのK-POPダンスをここぞとばかりに炸裂させているし、何が何だかわからん状態だったが、ひたすら楽しかったことは覚えている。 いつ服を着たのかどうやって歩いたのか何が何だかわからん状態のまま人の流れに任せてホテルの部屋に着くと、わしはある異変に気付いた。 あれ、ここはわしの部屋ではない。 そこにはVナスさんやMッチーさんといった、肉食系女子にカテゴライズされる方々がいらっしゃった。 捕食される・・・・・!! 脳裏をよぎった瞬間、草食系男子国代表わしはウサギの如く脱走していた。しかし今となってみれば、いきなり脱走するなんてちょっと失礼だったなぁと、少し後悔している。もしかしたらそこから哲学の議論が始まる可能性だってあった訳なのだから。逃げてごめんなさいテヘペロ いつ寝たのかも覚えていない壮絶な夜が終わり、最終日の朝を迎えた。当然わしはエライ二日酔いであった。しかし済州島マスターのカンちゃんに教えてもらった二日酔い用ドリンクや、ともちゃんからもらった頭痛薬を飲んだ後、韓国うどんを食べたらすぐに治った。その日は普通においしいご飯を食べたり買い物をしたり、観光を楽しんだ。夕方、日本へと飛び立った。 アルティあり、キャッツのメイクあり、無限のビールあり、カンチョーあり、緑トウガラシあり、ダンスあり、サイクリングあり、おいしいご飯ありと、この上なく楽しい3日間であった。おっと、実際に会うまでは不安だったメンバーたちも、この3日間ですごく仲良くなることができてホントよかった! 終わってみれば完璧に楽しい3日間であった!! ポッポチュセヨー!! PR |
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