2025 05,16 06:01 |
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2017 11,30 21:59 |
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ある日、コースケからLINEが入った。
コースケ「今年の自己紹介文を書いておきぬに送って。チョー適当でいいから今週中に。」
あまりに雑なアウトソーシングにわしは奴のケツをぶち割ってやりたい気持ちで一杯になったが、一度上がった血圧を下げ、戦友の頼みならばという男気のもと引き受けることにした。しかしながら何の紹介をすればいいかもよくわからないゴミオーダーだったので、とりあえずコースケの紹介文を軽く書き上げ、指示されたとおりおきぬに提出した。
結局2017のGAIAカップにて、以下の文章が、あろうことかチーム・福島塗料雷神の紹介文として掲載されることになった。
----- それは今は昔、2005年のこと。俺たち1983世代で学生時代に名を轟かせていたのは2人。西の松野に、東の久富。え、東の方に聞き覚えがないだって?確かにスーパースターだったが俺の名前は知れ渡っていないかもしれない、なぜなら俺の大学、東京外大は予選で駆逐されてしまったからな。え、東京外大の卒業名簿に俺の名前が載っていないって?それはそうかもしれない。俺は勤勉だから1年生を2回、2年生を2回やったあと、3回目の2年生をやろうとしたらなぜか学校から叩き出されたからな。え、ホントはすごくない人なんじゃないですかだって?そんなわけないだろう、日本代表を多く抱えるチーム雷神のQBとゾーンの番長を不動のものとして任されているんだぜ?そう、松野世代、もとい久富世代の久富とは俺、久富コースケ様のこと!!対戦相手諸君、俺にナメてかかると、怪我するぜ・・・。 -----
2017年11月25,26日に富士にて行われたGAIAカップ。
この紹介文があったからかどうかは不明であるが、遂にコースケさんは83世代の同期(+@)チームの福島塗料雷神のキャプテンに就任された。
学生時代の雷神の西のメンバーといえば神のような存在であり、学生4年間で一度も対戦すらできないという関係であったのが、時を経て、チームメイトとなり、彼らを束ねる立場となる・・・。 しかもそんな圧倒的な西のメンバーだけではなく、日本代表の中の日本代表であるワールドゲームス日本代表の志村さんとたくちゃんをもその掌で転がす・・・。 特に学生時代コースケの所属していた東京外大は予選を勝ち抜くことができないレベルであり、その島耕作の如き出世街道は、まさにアルティ界における夢物語である。
別チームでGAIAカップに参加していたわしは、風の噂で雷神が勝ち進んでいることを耳にしていた。
そして遂に大会は準決勝まで進んだ。
準決勝の組み合わせの1つは、なんと「雷神vsBOUHSEARSの極み」。まじかよ、そこまで勝ってるのかよと思い、さすがに昼飯を買いにコートサイドを通りかかったわしは足を止め、試合を観戦することにした。 激戦のなか、ラインナップする雷神のメンバーはほとんど固定しているように見えた。そしてそれと同じくらいサイドラインで身を固めている2人がいたのだが、非常に見覚えのある面々であった。
そう、その2人とは、 我らが東京都聖オゲレツ学園アルティメットゑロス倶楽部VegeGriffonsの、 尾中部長とコースケ
わしはVegeのチームメイトとして溢れ出る涙を抑えることができなかった。
しかしサイドラインにおいても、コースケはキャプテンとしての責務を果たしていた。ひたすら自分たちを除いた男メンバーをコールする。
ちなみに尾中部長は久々に巡ってきたディフェンスのターンにおいて相手からTOをとり、尾中部長へのシュートをキャッチすれば念願のブレイク!!!という激アツなシチュエーションで見事にキャッチミスをするという、実に印象的で味のあるプレーを繰り出したとのことで、それからというもの完全に立場を失い存在感を消していたとのタレコミがあった。
しかし尾中部長と異なり特段何もしていないコースケは、キャプテンとして行っているラインナップのメンバーコールで頑なに自分の名前を呼んでいなかったので、純粋に不思議に思ったわしは、試合中ではあったが直接本人に聞いてみることにした。
わし「コースケは試合に出ないのかい?」
実に単刀直入なわしの質問に対し、超越したドヤ顔で回答が返ってきた。
コースケ「俺たち(たぶんもう一人は尾中部長)は3点差以上つかないと出ないから!」
リスクヘッジ、それが俺たちに与えられた使命だ!とばかりに、彼は全力で雷神における自らの役割を果たしていた。
わしの慟哭の裏で実にシビれる1点を争うシーソーゲームのまま試合は進み、その後遂に彼らの出番がやってくることはなかった。
決勝。「雷神vsオッズアンドエンズ」。
コースケが、躍動していた。
しかもサイドラインではなく、フィールド内で。
Dセットとして試合に出ていたコースケはサイドライン際50cmの位置を右往左往、もとい献身的に走り、ポイントポイントでパスを受けてはディスクを大地に還すことなくチームメイトに返していた。オッズアンドエンズの選手の顔からは「あれ、この人サイドラインの守護神じゃなかったっけ?」と困惑の表情がみえたので、コースケがサイドラインの外の人なのか内の人なのかはっきり認識されていないという懸念があったが、彼はただ8人目の選手としてフィールドに紛れ込んだ部外者ではなく、れっきとしたプレーヤーであった。
そしてブレイク。
8-6の2アップで、コースケキャプテン率いる雷神は勝利した。
そう、この巨大トーナメントで、優勝である。
それは下積み時代の長かったコースケが、遂にモノホンへの仲間入りをした瞬間であった。
なおコースケは100m離れた場所からでもわかるような光り輝く蛍光イエローのサングラスをしていたが、その輝きは彼から滲み出るエクスタシーが成分との噂である。 PR |
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