2025 05,16 05:30 |
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2020 02,05 17:34 |
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華絵門「これ、なに??」 とある日曜夜の、自宅でのこと。 嫁氏こと華絵門氏が、完全に感情の抜け落ちた無機質な表情で、まるでゴミを見るかのような視線で、わしを貫いていた。 その手には、一本の髪の毛がつままれていた。 つままれた髪の毛は、どう見てもわしの髪の毛より長く、そして、華絵門氏のものよりも、明らかに、長かった。 見るからに、セミロングの、女性のものと思われる髪の毛。 そしてその髪の毛が落ちていたのが、あろうことか、 部屋にあるベッドの、 ピンポイントで、 わしの枕の上。 ・・・なにそれーーーー???!!!!!! 心当たりのないわしは変に動揺を顔に出さないように努めながらも、全力で頭を高速回転させ、あらゆる可能性を考えた。 最近、誰かうちに遊びに来たか?? ・・・いや、ここ数ヶ月来てない・・・ ここ数日で、女性の頭がこすりつけられるほどの満員電車に乗ったか?? ・・・いや、そんな混んだ電車には乗ってない・・・ ヘーベジの子と、何か貸し借りしたっけか?? ・・・いや、何も借りてない・・・ ヘーベジの子の抜け毛をコッソリ家に持ち帰って、クンクンしたっけか?? ・・・いや、たぶん、クンクンも、ペロペロも、してない、はず・・・ お互いが納得できる答えを、即答できない・・・!? 一瞬停止するわしは、更に窮地に追い込まれた。 ここ数日の間、ずっと華絵門氏と行動を共にしていればお互い「どこで付いたんだろう?」で済んだはずのところ、この土日での2人のスケジュールが、わしにとって不利な状況を呼んだ。 土日とも、華絵門氏は夢所属の練習のため朝早くに家を出て、夜遅くに帰ってきた。 一方わしは、両日とも朝に華絵門氏が出かけるのを見送り、日中家にいたり、ヘーベジの監督業を行ったりしたものの、両日とも華絵門氏が帰ってくるまでには家にいた。 つまり華絵門氏の視点では、わしの日中のスケジュールはある意味ブラックボックスなのである。 これらの状況が重なり、わしは「わしが絶対に女性とアヤシイ接触をしていないことを示すアリバイ」を説明することができない。 でも髪の毛は実際に存在してしまっている。 無い事の証明、これを世では「悪魔の証明」と呼ばれ、またの名を「無理ゲー」とも呼ばれる。 ・・・あれ?なぜか詰んでる????? わし「ん?え?えっ、そ、それ、なんだろうな???」 わしは部屋の灯りが煌々とつくなか、現実逃避するかのように、とりあえず、寝た。 それから数日、あらぬ疑いを晴らすことをできないことに、わしはモヤモヤしていた。 そんななか、ふと思い立った。 わし「そうだ、わしが長年所属している東京都聖オゲレツ学園アルティメットゑロス倶楽部の、これまで男と女の幾多の修羅場をくぐり抜けてきたと思われる人生の先輩方に、アドバイスを求めてみよう!」 こういう場合どうすれば説得力のある説明ができるのか、藁をも縋る思いでLINEグループに相談したところ、平均年齢35歳、東京大学をはじめ、東西の有名私立大出身のOBの方々から、続々とアドバイスが寄せられた。 ・隠し持っていたダッチワイフの抜け毛ということにする ・「東出」に改名してみる ・正直に謝る ・今後しっかりと掃除機をかける ・ベッドの脇からヘアゴムが出てきた際、「あれ、前の彼女のかな?」と言った(経験談) 人生の一時期のみは偏差値が高かったであろう彼らの安易すぎる回答は、至極残念なものばかりであり、どれもこれもあまりに軽薄でわしの心に響く内容とは程遠いものであった。 確かにコースケ師匠こそ誕生日プレゼントでもらったリカちゃん人形を日頃ダッチワイフとして愛でていることは公然の秘密であるものの、残念ながらわしはダッチワイフを持っていない。 そんな不毛なやりとりが続くなか、満を持してあの男が登場した。 「呼んだ?」 女性に対する強引なおさわりも、ノーと明言されなければ全てイエスと解釈する男。 そして、クリスマスのたびに「イエスが生まれた日にノーとは言わせないよ」という糞カス理論を現実世界で実戦投入し強引なおさわりをトライし続ける男。 自分のことを、 ROLANDか、GACKTか、YOSHIKIか、ブラピか、ベッカムか、俺か、と思っている、 パーフェクトなフェイスをお持ちの、この男。 そう、 ドリンボ 伊達に大学時代からの付き合いがあるわけではないと思わせる、実体験をベースにした、とても含蓄のあるエピソードと、発生した事態への対処法を快く紹介してくださった。 (以下、ほぼ原文ママ) ---------------------------------------- ある日突然嫁より連絡が入る。 ドリ嫁「昨日か先週の日曜誰か女連れ込んだ?」 ドリンボ「いや、呼んでないよ、なんで?」(まじで呼んでない) ドリ嫁「風呂場の鏡に”愛してる”って書かれてたんだけど。しかも消えちゃってるけど名前っぽいのも書いてあったよ」 ドリンボ「いやいや、ありえない、まじで俺じゃない。息子じゃない?」 ドリ嫁「なわけないでしょ、愛してるなんて単語知ってるわけないじゃん」 ドリンボ「最近友達呼んだのは半年ぐらい経ってるから絶対俺じゃない」 ドリ嫁「んなわけないでしょ、罰として50万円」 ドリンボ「いやいや理不尽すぎでしょ、俺じゃないし、風呂場のやつなんてすぐ消えるのにまだ残ってるなんてここ数日以外ないでしょ。」 ドリ嫁「もうどうでもいいけどそんな頭わるい女と付き合わないでよ」 ドリンボ「いやいや、俺じゃないから。もしかしたらストーカーかもしれないから鍵変えようよ。それで解決じゃない?」 ドリ嫁「とりあえず変えるけど罰金は払ってよ。離婚するならマンションとか家にあるもの全部置いてってね」 ドリンボ「俺じゃないのに。。。」 結論、ストーカーのせいにした。 多分心底納得はしてないけど、とりあえず表面上は取り繕えた? ---------------------------------------- ・・・、格が違えぇ・・・。 なんなら、もはやわしより全然詰んでて、わしレベルの事案などかわいく見えてしまうほど・・・。 でも、結局は疑いを晴らせておらず、役に立たねぇ・・・。 ともあれ、事態は(わしもドリンボも)迷宮入り。 心当たりある人、もしくは大逆転の解決法・証明法をご存じの人、是非ご一報ください。 男はつらいよ。 PR |
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