2025 10,05 18:32 |
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2021 05,21 17:55 |
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(この度某氏からの熱い執筆希望があり、筆を取るに至りました。) 読者のみなさんの多くは、業務日誌の更新が滞っていることから、とっくにわしが東京マーベリックスの監督をクビになってやさぐれていると思われていることであろう。 しかし実のところは、まだしぶとく続けさせていただいている。 そしてしぶとく続けているのは、わしだけではなく、東京都聖オゲレツ学園アルティメットヱロス倶楽部VegeGriffonsの誇る伝説の戦士・コースケ、もとい、ハリウッドタコ師匠も、なんだかんだでマーベリックスとの関係を繋ぎ留めている。 賢明な読者のみなさんは思うことだろう。 タコ師匠はマーベリックスで何をやってるの??? 監督であるわしも彼がどういう形でチームにコミットしているかイマイチわからなくなりつつあるので、整理の意味も込めて、ここで振り返ってみたい。 〇タコ師匠の役割1「ドライバー」 タコ師匠は遠方で練習などの活動があると、毎度ベジガールを車に乗せて目的地に連れていくという役割をこなす。帰りも然り。乗せるベジガールは多くいるのだが、噂によると、タコ師匠の駆る車のカーナビには、乗せる全員の「住所」が登録されており、全員を家の前でピックアップしてまわっているとか、いないとか…。 〇タコ師匠の役割2「キャメラマン」 練習の場で、タコ師匠がメンバーに対しアルティメットに関して口を出している姿を見たことは、一切ない。タコ師匠は、無言で、少し離れたところからベジガールを見守ることこそ己の責務という、固い矜持を持っておられるのである。しかしそれだけでは芸がないではないかとばかりに、紅白戦前にベジガールから無言でスマホを渡されるので、彼は少しそのスマホを舐めてから、練習風景の撮影を始める。とあるゲーム主体のメニューが組まれた週末では、土日合わせて「420分」を一人で撮影し続けたという、アルティ界のギネス記録を持つ。その姿を見て某ベジガールは、その様を「風景のシミ」と表現したとか、してないとか…。 〇タコ師匠の役割3「会計係」 タコ師匠と一緒にコンビニに行き、彼がカゴを持ったのであれば、それはフィーバータイムの始まりを意味する。彼はこの個人完結型の会計係という責務に誇りを持っており、例え自分がコーヒーしか買わなくてもカゴをもってアピールを始めるので、彼のためにもチャンスを逃してはいけない。 また自販機でジュースを買うときも、彼は自らは商品のボタンは押せないが、お金の投入口にだけは手が届くという絶妙なポジションをいち早く確保する。それは「みんな早くボタンの前に行列をつくって、欲しいジュースのボタンを押してごらん」という彼なりの合図であるとか、合図でないとか…。 にわかには信じ難い都市伝説が満載である。 と、これだけ見るとタコ師匠はいいようにベジガールに転がされているだけのように感じられ、ムチで打たれてばかりのタコ師匠のことを気の毒に思う心優しい読者もいるかもしれない。 しかしこれだけ蹂躙されてもまたマーベリックスの活動に参加したいと思わせるだけのアメの存在もタコ師匠なりに感じ取っているようで、時にタコ師匠の中の男がそれを奪取してみせんとばかりの迫力を垣間見せる。 コロナの縛りのなかった平和な時代に起きた代表的なアメ案件を、以下に振り返ってみよう。 〇ラッキーパンチラ 練習後、ベジガールが車座になってストレッチをしているところに、突然の全力疾走からの魚雷ダイブ。地面レベルからパンチラを拝もうという、タコ師匠の異常なまでの執念を捉えた貴重な一枚である。 この事件では、井上選手と小田選手が主な犠牲者となった。 〇自爆テロ 暑い日の練習で火照った体を、近くの海でクールダウンしようと浜辺に繰り出した時の話。海という非日常的なシチュエーションに興奮したタコ師匠が突然服を脱ぎ捨て、予め装着していた成人用オムツに連結された2500発の爆竹に点火し、自爆しながらベジガールを追いかけまわすという、悪夢のような事件が発生。 その場に居合わせた15人以上のベジガールが、まさに文字どおり、蜘蛛の子を散らすように逃げ惑ったことは言うまでもない。 〇禁断の香り 合宿ではわしとタコ師匠は施設最果てのタコ部屋に叩き込まれるのであるが、あるとき幹部ミーティングがタコ部屋で行われたときの話。ミーティング中、大橋選手が「タコ師匠のだからケツに敷いていいや」と座布団代わりにタコ師匠の枕に座っていたのを、知ってか知らぬか、ミーティング後にその場にはいなかったはずのタコ師匠の嗅覚がキャッチ。おもむろに顔面から枕に突き刺さっていたタコ師匠は、恍惚の表情で吸引を続けていたとか、いなかったとか。 この事件では、写真がリークしてあろうことか本人の目に入ってしまい、大橋選手は二度と拭い去ることのできない心の傷を負った。 〇夢で逢おうか わしとタコ師匠が合宿に参加するとき、毎度、たくさんアルティを見ているから我々も運動した気になっているけど、実は全然運動してないという事実に気付き悲しい気持ちになるため、2日目の早朝にランニングするというアクティビティが恒例となっている。 ある合宿で、タコ師匠がランシューを忘れてきたときの話。せっかく翌朝ランニングしようにもサンダルしかないからタコ師匠に合うサイズのランシューを持っている人はいないかとチームに投げかけたら、新入部員の向井選手が反応。優しくも得体の知れないおじさんにランシューを貸してくれたのであった。 が、その若手の気遣いにタコ師匠は異常興奮を始め、信じ難いことに部屋に持ち帰った向井選手のランシューと添い寝を決め込むという事案が発生。わしが目を離した隙に、少なからずランシューを舐めていたかもしれない。 新人の向井選手は、マーベリックスに潜むダークサイドの、強烈な洗礼を受けることになったのであった。 〇オムツヘソ出しルックからの場ゲロ あまり詳しく書くとマーベリックスの社会的立場が危うくなってくるため、とある合宿のミーティングで起きた事件の、事実のみを端的に示させていただく。 ・嫌がる田島選手に無理やり成人用オムツを履かせてもらうタコ師匠 ・自宅用にと高島選手からプレゼントされたヘソ出しTを、その場で着始めるタコ師匠 ・オムツ+ヘソ出しTを装着して強引に選手全員の視線を集めた状態で、ドブのような顔面で場ゲロするタコ師匠 現場がこの世の終わりのような空気に包まれていたことは、言うまでもない。 と、健全な精神を持つ人にとってはひどく歪に感じられるかもしれないが、このような形でマーベリックスとタコ師匠との間ではGive&Takeの関係が成立している。 そうなってくると、タコ師匠がこんな過激に扱われている一方で、監督ことわしはどう扱われているの?という疑問も湧いてくることと思われるが、そこには見事なまでのバランスが出来上がっている。 おじさん2人に対し、100対0でタコ師匠が汚れ役を引き受けてくれているのである。 タコ師匠が肉の壁として立ちはだかってくれているおかげで、わしは辛うじて「監督」であるという威厳(?)を保つことができている。 そこの一線は、監督と選手間の暗黙の了解で、今まで守られてきた。 そう、あの日までは… (後編に続く) PR |
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