2025 05,16 01:19 |
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2020 11,26 18:11 |
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11月吉日。 11月も下旬に入ったというのにコートが不要なくらいの、穏やかな気候の日。 わしは東京のなかでもシャレオツ中のシャレオツエリアこと表参道にある、とっても洗練された空間に潜入していた。 その日の主役は、わしのハスキーズ時代の1コ下の後輩。なのに大学1年生として入部した瞬間からその そう、秀一。 軌道エレベーター(※)のように高みに上ってゆく秀一に対し、彼と出会ってから15年来何も生活水準が変わらないことが明白なクオリティのブログを書き続けているわしであるので、まさか声をかけていただけるなんて夢にも思わなかったが、光栄なことに結婚式にご招待いただいたのである。 ※惑星などの表面から静止軌道以上まで伸びる軌道を持つエレベーター。「宇宙エレベーター」とも呼ばれる。 それはそれは、さすが秀一と唸らせるような、徹頭徹尾、完璧としか言いようがない結婚式であった!! 式場自体も、楽団による生演奏も、お料理も、お召し物も、新郎新婦やご親族、友人のご挨拶も、θの奇人さんによるジャングルクルーズガイド(←チームとしてではなく、個人で単独公演されており、私の知らない類のおクスリを摂取されているに違いない。)も、家に帰ってからのお楽しみである引き出物に至るまで、あまりに完璧すぎた!! わし鑑定で、ランボルギーニ・アヴェンタドールの車体価格くらいはかけないとあのトータルコーディネートはできないであろうと思わせるクオリティであった。もしそこまでかかっていないのだとしたら、それを作り上げた情熱と気持ちは凄まじいものである。 しかしそんな完璧づくしの結婚式に、1コだけ重大なほころびがあった。 それは石橋を叩くよりもハイリスクハイリターンを好む秀一なりの、挑戦だったのだろうか。 わし的な見解では、どれだけハイリスクを冒したところで1ミリもリターンが得られない賭けだと思われたのだが、、、 -- 挙式前の控室にて。 わしは久々の再会となるハスキーズの後輩と談笑していると、何やらゾクゾクとわしの霊感センサーが反応した。 「俺のことを、呼んだか?」 この気配はまさか!!と思いおもむろに入口の方を見てみると。 そこには「ランナ バウ夫」、「関 越夫」、「てっぺん 取り夫」、「ハリウッドタコ師匠」、「伝説の戦士」、「Party King」、「運転手」、「1年生、2年生、2年生、2年生で終わり」、更には普通のことをただ大きい声で言うだけという主旨での「先生」など、秀一と同様に様々な肩書を一手に背負っていらっしゃる男が、圧倒的な存在感を放ちながら屹立していた。 その男とは、 そう、 コースケ 百戦錬磨の闘将のお出ましに一瞬控室の空気がヒリつくような緊張が走ったが、しかし彼は意外と規則の中に生きる人間であるため、結婚式のリスクに成り得る存在ではないことを、わしだけは知っていた。 引き続き、コースケ師匠も交え談笑を楽しんでいると、今度は入口の方からおどろおどろしい濃密な足臭の欠片のような臭気が漂ってきていることを、わしの霊感センサーもとい嗅覚が反応した。 この能力は某炭治郎君がやべぇ鬼の気配を感じるのと、全く同じ仕組みと思われる。 まさかこの感覚は!!!!!と思い入口の方を見ると、 いた。 そこに、 鬼がいた。 その鬼は、「誠意大将軍」、「暴れん棒将軍」、「タイガーウッズ」、「パーフェクトフェイス」、「ベッカムブラピデカプリオ」、「味のする足臭」、「Noと言われない限りYes」、「株の損益-2600万」、「NEET」など、数多の凶悪な血鬼術こと肩書を備えた、リスクの中のリスク。 その、 リスクを地で行く男とは、 そう、 ドリンボ 秀一が、完璧な結婚式のプランのなかに、なぜわかっていながらこんなに巨大なリスクを招き入れたのか、わしには甚だ疑問であり、もはや秀一からわしへの知能戦の挑戦であると受け止めるしかなかった。 まだ何も始まっていない控室だというのに、早速ウェルカムシャンパンをゴブゴブとおかわりしまくっているドリンボを見て、わしは先が思いやられたのであった。 -- 披露宴会場に入ると、まんまとわしはドリンボの隣の席についていた。 主催である秀一の策略であることは間違いない。 完璧な披露宴の進行のなか、わしの隣の席だけは完全に結婚式とは関係のない異常事態が連発されていた。 テーブルに座っている人数の3倍以上の瓶ビールをオーダーし、 高砂の新婦席があけば新婦の残飯に喰らいつき、 会場の撮影係のスタッフがビデオを向ければ高らかに屁をこき、 余興が行われれば隙をついて隣の列席者の食事をかすめ取り、 披露宴の最後の新婦による感動的なスピーチの際には睡眠に入り。 まぁ予想はしていたが、酷い有様であった。 あまりにお行儀が悪いのでちょっとだけお仕置きしてやろうと、ほんの4山だけデザートにワサビを混入してあげたら、この始末である。 ↓ほんのちょっとだけワサビ ↓ワサビを食べたドリンボ 誰も幸せじゃない。 なのに、それを知ってて秀一はなぜ??? はっっっっ!!!!!!! わしの頭に電撃が走った。 以前、アルティの練習か何かの場で、ふと秀一が漏らした言葉。 秀一「頭の悪い後輩はむかつくけど、頭の悪い先輩は見てて楽しいよね」 今回のこの不自然な人選って、絶対これに基づいているよね?!!! 高砂からドリンボがぐちゃぐちゃになっているのを見下ろして、この卑しいピエロめっ、と嘲笑するというプレイを楽しんでいたということだよね?!!!! そして、この記事が投稿されることを完全に想定したうえで、ドリンボの隣にジャーナリストとしてのわしを張り付かせていたという配置だった、ということだよね??!!!!!! 全ては秀一の計画通り、ドリンボの蛮行も織り込み済みで、「完璧」な結婚式というわけなのであった。 参りました。 ということで、末永くお幸せに!! PR |
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