2025 09,12 00:01 |
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2020 09,10 18:30 |
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もはや週末の小岩ではぐれメタル級の遭遇率と化している我らが東京聖オゲレツアルティメットゑロス倶楽部VegeGriffonsであるが、最近参加者の平均年齢上昇が著しい。 先日の練習には7人の戦士が集まったが、平均年齢は32歳を突破しており、当然というかなんというか、戦いに身を置くための体をした戦士は皆無。みな長い間社会に揉まれ、ゆるゆるのわがままボディに身を包んでいた。 しかしながら、せっかくはぐれメタル級の出現率の俺たちが7人も揃っているのに、なぜかどのチームも対外試合の相手にしてくれないどころか近くを通っても視線すらあわせてくれず、まるで空気のような扱い。 世知辛い世の中である。 誰も相手してくれないので身内で3対3をするしかなかったのだが、わがままボディの俺たちは5分もプレーすると疲れてしまう。 そして迫力の顔面と達者なトークだけは顕在の尾中部長(現在、戦略的社会的無所属)が社会情勢に対して持論を展開すれば、なんとなく知ってるワードとイメージだけで薄く平たくコースケ師匠が安々しくトークに乗っかり、更にはメシ泥棒を繰り返し滋賀の農家から東京の一部上場企業社員に成り上がったとのいけがハッピーエンドの見えない体重トークで散らかし、気付けば15分が経過。 ふと話し過ぎであることに気付きアルティに戻るが、5分すると疲れ、また休憩。 その繰り返しであり、「トークメインなら涼しい居酒屋で冷たいビール飲みながらでいいんじゃね?」という元も子もない発言まで飛び出す始末。 今となってはそんな俺たちだが、昔は土日の練習は当たり前であり、最盛期は毎回20人近い戦士が集い、バキバキに切磋琢磨していたものである。 俺たちがまだ上位を目指してた時代の、とある大会直前の小岩での練習の日の思い出。 無事に練習を終え、誰かの声掛けによって小岩駅前でゲリラ的に決起会が行われることになった。 俺たちは若く、元気と食欲は人一倍あるがお金は全然なかったため、今のように値段を気にせず居酒屋にブッ込むなんていうことはできなかった。 とにかく安そうな店を調べた結果、イトーヨーカドーから線路沿いに少し進んだところにある、少し古びた和テイストの店に入ることにした。 店に入ると店員さんと呼んでいいのか女将さんと呼んだ方がいいのか、老婆が接客してくれ、2階にある広めの宴会席に案内された。 老婆「ごめんねー、今、前の宴会が終わったばかりで少し片づけに時間がかかってしまうから、少し待っててねー。」 老婆の言う通りほんの少し前まで盛大に宴会が行われていた模様で、テーブルたちのうえには所狭しと残飯の残った皿が並んだままになっていた。 言われるがままに少し待っていたが、老婆が一度外したが最後待てど暮らせど店員さんは現れなかった。 いい加減シビれを切らしたガーソーが、視界に入った老婆に尋ねた。 ガーソー「片付けまだですかー?」 老婆「ごめんねー、実はこの店今日が最後の日で、今動ける人数が少ないのよねぇ…。」 なんとそのお店の最終日だったらしく店員さんは既にかなり少ない状態でまわしており、老婆と他数人ではなかなか宴会場の片づけまで手が回らない状態だったらしい。 そのことを気遣ったのか、ガーソーが誰も予想だにしない今世紀イチの男気を見せる発言をした。 ガーソー「じゃあ、僕たち人数多いので、片付け手伝いますよ!!!」 どうだろう! これがゴキブリのように理不尽に忌み嫌われ続けてきた東京聖オゲレツアルティメットゑロス倶楽部VegeGriffonsの、表の世界では見せないホンモノの紳士の姿である! アルティメットのシーンでは対戦相手に紳士の心でディスクを譲るのと同じように、目の前で老婆が困っていれば、喜んで手を差し伸べるのは俺たちゑロス倶楽部にとって呼吸をするが如く当たり前のことなのである! 思いもよらないガーソーの男前な発言に、逆に老婆は困惑の表情を見せながら言った。 老婆「そう…?悪いねぇ。そうしたらこっちの方に重ねてお皿を集めておいてくれるかしら。」 老婆の指示に対して、一片の曇りもない表情をした紳士の鏡ことガーソーは言った。 ガーソー「わかりました、そのようにまとめておきます!ちなみに皿をまとめるときに残飯が邪魔なので、それは僕たちが食べてもいいですか???!!」 は????? 俺たちだけではない、老婆も完全に「は??????」のお顔をしていらした。 しかしあまりに理路整然と、さも当たり前のようにキリっと言い切ったガーソーを前に、老婆はこう返すことしかできなかった。 老婆「え、あ、ええ。。。食べてもいい、けど???」 ガーソー「ありがとうございます!じゃあみんな片づけるぞ!」 老婆の長きにわたるお店での客相手の経験のなかでも、前の客の残飯を食ってもいいかという提案をしてくる客は、未だかつていなかったのであろう。 可哀想に、老婆は毅然としたガーソーの勢いに飲まれて正常な判断能力を失い、客に残飯を食わせるという蛮行に加担してしまった。 コロナ禍の現在においては、これでクラスターが発生しようものなら犯罪級の叩かれ方をすることは間違いない行為である。 ガーソーの号令にもとづき、俺たちは人数にものをいわせ残飯の皿を「食えそうなもの」と「さすがに下げてもよさそうなもの」に選り分け、テーブルの上を整えた。 「さすがに下げてもよさそうなもの」の皿が下げられてからほどなくして大量の瓶ビールが出され、入店から少し時間は経ったものの晴れて決起会の乾杯となった。 一見するとテーブルには料理が並び、各々がコップにビールが注がれているいわゆる宴会の風景なのであるが、各皿を注視するとその異常さは格別のものであった。 わしは今でも脳裏に焼き付いている。 わしの目の前にある皿に載っている春巻きには、得体の知れない誰かによってかじられた跡でしかあり得ない、歯型がしっかりとついていたことを。 そんな異常事態のなか、恍惚の表情を浮かべたガーソーは言った。 ガーソー「はっはっは、他人の残飯をつまみに酒を飲むとは、俺たちも来るところまで来たなぁ!!!」 いやいや「俺たち」と一括りにしておられるが、この常軌を逸した異常事態を招いたのは完全にあなたの仕業である。 そう、俺たち、日々地球のエコを追求し、困っている老若男女には迷わず手を差し伸べる、説明不要のリアルガチ紳士集団、東京聖オゲレツアルティメットゑロス倶楽部VegeGriffons!! PR |
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