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2015年10月24、25日の週末、我らが爽やか総合レクリエーションサークル・VegeGriffonsの面々は、静岡県は富士市の富士川緑地に集結していた。チャンピオンズリーグなる全国規模のパーティーがあるとの偽情報に踊らされ参集したものの、蓋を開けてみれば早朝からゴリゴリ走らされるお仕置きが待ち構えていた。
話は大会2日目。
前日夜からチームに合流したマコン☆君(気付けばヱロス倶楽部会員8年目。所属当初の肩書きは「日体のトレーニング研究会からのお試しトレーナー」だったのが、今では「整骨院の院長」とは感慨深い。「当時:慶應ボーイ」→「現在:リアルガチニート」のドリンボとは正反対の進化なのである。)がアップの音頭をとってくれた。
以前からマコン☆君のアップのメニューには「鬼ごっこ」というものがあり、その日も懐かしの鬼ごっこが行われることになった。
ベジの鬼ごっこだからといって何も特別な鬼畜ルールがあるわけではなく、エンドゾーン内に全員が入り、その内のディスクを持った3人が鬼であり、ディスクでタッチされたら鬼になる、という単純なものである。時間内に何回鬼になったかによって敗者が決められ、マコン☆君のサジ加減で罰走等のペナルティーが課せられる。
いつもと変わらず、鬼ごっこが始まった。制限時間は3分だっただろうか。
鬼の基本戦術は2,3人でエンドゾーンの角に追いやりジリジリと距離を縮め、覚悟を決めて一斉に逃げ出す獲物の中で、遅そうな奴に狙いを定め戦闘機のドッグファイトばりのチェイスを繰り広げ、気合で追いついてタッチするというパターンである。しかし獲物の連中も鬼から逃げることに必死で学習するようになり、究極的には集団で仲間の1人を押さえつけて鬼に差し出すという「生贄プレイ」も見受けられた。仲間に押さえつけられてギャーギャー言っていたのは、当然のごとく世界のコースケ先生であった。(生贄プレイがもはや走って体を温めるという目的から外れていることには、幸せなことに誰も気付いていない。)
そんな平均年齢30歳の鬼ごっこにも真面目に取り組んでいたわしは、鬼から逃げるべく五感を研ぎ澄ませ、目の前に迫る鬼との距離感を計りつつ、背後から突然襲われないよう耳も済ませて注意していた。
すると右45度の前方で、なにやら「ブチブチ!ドサッ!」という、鬼ごっこの最中に聞こえるはずのない音が聞こえた気がしたので、すわ!!っとばかりに顔を向けて目視した。
するとそこには、和やかパーティームードのアップ中にはあるまじき、一つの笑顔の要素の欠片もない苦悶の表情を浮かべた、まるで阿部寛のように顔の濃いover30の男が、足首を抑えて転げまわっていた。
その男とは、 そう、 尾中部長(黄金の83世代)
目の前の鬼から逃げるべく全力で一歩踏み出しただけの動作で、どうやら彼は足首を激しく捻挫したらしい。しばらく転げまわって痛みも収まってきたらしく、自力でトボトボ救護へと歩いてゆくその背中は、まさに哀愁そのものであった。彼の周りだけ、確実に世界がセピア色であった。
そんな鬱陶しい自爆事件も一段落し、鬼ごっこが再開された。当然わしは気持ちをさっぱり切り替え、鬼から逃げるべく五感を研ぎ澄ませ、目の前に迫る鬼との距離感を計りつつ、背後から突然襲われないよう耳も済ませて注意していた。
すると今度は左75度後方で、なにやら「ぐわぁ!!!」という、鬼ごっこの最中に聞こえるはずのない叫び声が聞こえた気がしたので、何奴!!っとばかりに顔を向けて目視した。
するとそこには、以前小岩でのデスボックス事件のデジャブが繰り広げられており、ピクリとも動かずに横たわり、大地の一部と化している男がいた。
その男とは、 そう、 じんぼ(夢と希望の83世代)
獲物であった彼は、姿勢を低くして全力でダッシュしようとした矢先に、鬼か仲間かわからないヒラモトが同じくラグビータックル張りの低姿勢で真横から突っ込んできたらしく、ヒラモトの肩がじんぼの顎をカチ上げた形になり、脳震盪の要領でしかばねプレイの世界に逝ってしまわれたのだという。
たった3分の鬼ごっこで、今日もまた2人の漢たちが殉職したのであった。 PR |
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