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2015 05,11 20:41 |
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2015年5月2,3日、我らがベジグリフォンズは、関東からはサムライ、関西からはヒートヘイズ、スピリッツとの合同合宿のため、大阪は堺市にある〝海とのふれあい広場公園(以下、広場)〟へと向かった。
関東から参加するサムライとベジにとっては土曜日の午前9時に広場に集合するのは一つの試練なのであるが、健全な思考を持ったサムライのメンバーは当然新幹線で大阪まで来たとのことであるが、我らがベジのメンバーにはその当たり前の選択肢を持っている者はおらず、全員が夜行バスか車に乗り合わせを選ぶという時点でマイナスからのスタートとなった。渋谷から出発して8時間後に堺に到着したが、既に全員の足がエコノミー症候群でビキビキになっていたと言っても過言ではない。
そして合宿2日目。初日にボコり散らかされてちょっと凹んだベジの面々だったが、だからこそ2日目に向けての気合いは十分であった。
9:30にアップ開始。気合いが入り、みんなやる気満々。すぐに動的ストレッチ開始。しかし既にこの段階で空回りの気配が見られる男たちが現れ始めた。
まず違和感を出し始めていたのは、そう、 コースケ
動的ストレッチのフォームか何かについてチームメイトにいじられていたコースケであったが、何かのスイッチが入ってしまったのか、突然彼は咆哮した。
コースケ「世界はちげーんだよ!」
何が違うのか、彼がドバイでのビーチアルティ世界大会でどんな体験をしてしまったのかは全くの不明なのだが、堺の広場でその時言い放ったコースケ先生の顔にエクスタシーが浮かんでいたことだけは間違いない。
誰もがその発言をスルーしていた中で、唯一そのコースケの激情を共有し、謎のスイッチが入ってしまった男がもう一人。
その男とは、そう、 ガーソー
彼は先のコースケによるドバイエクスタシープレイに触発されてしまったらしく、動的ストレッチの最中に、誰も求めていないのにわざわざ全員の視線を集めた上で「ごめんなさい、2%土下座」などと口走りながら2度だけ土下座するという羞恥プレイを自ら行っており、今考えると彼もその時点で心はアッチ側に逝ってしまっていたのだと思われる。
そんなこんなでちょっといつもと違うテンションの人たちが発生しつつも、だいたいいつも通り和気藹々とアップをするベジのメンバーであった。
そして十分にアップやチーム練も終わった10:30から、1試合目の対戦相手であるヒートヘイズとの練習試合が始まった。昨日ボコられたのでガッチリ気合を入れて臨んだ。ベジにしては珍しく先取点を取りよい流れで試合が進む。イーブンペースでお互い譲らない展開を見せるなか、遂にベジのオフェンスセットに綻びが生まれてしまう。敵陣エンド近くまで攻め進んだベジであったが、あと1パスくらいの距離でTOを起こしてしまい、そこからのヒートヘイズのガンガン駆け上がる速攻のカウンターをどうしても止められない。奥は2対2の状況で捕まえられていたのだが、コート中央の広大に空いたスペースに駆け込まれて長いパスが出ようとしたその時、チーム最年長のガーソーがポーチカットを試みる! ・・・が、あえなく失敗!エンドゾーン内で敵2:味方1の絶望的な状況が発生し、万事休す。手痛いブレイクを許してしまう。
その瞬間、コートサイドに鎮座していたあの男から発狂寸前の暴力的な叫び声をあがった。
コースケ「ちゃんと最後までつけやーーーーーーーーー!!!!なんで奥で放すんやーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
その野蛮な叫びで正論をぶちかますコースケの発言を、ピュアなハートで全力で受け止めた男が一人。
そう、 ガーソー
ガーソー「奥を見てもらって前後ではさんで何がわりーんだよ!!」
コースケ「なんでエンド前で放すんだよ、ちゃんとつけよ!」
ガーソー「ちゃんと言ったじゃねーかよ!!!てめーちゃんと見てんのかよテキトウなこと言ってんじゃねーぞ!!!!」
コースケ「その言い方なんとかならねーのかよ!!!!!!!」
ものの15分前まで和気藹々とアップしていたのが嘘のように、よく晴れた堺の青空の下、突如サイドライン際で劇場ベジグリフォンズが勃興した。鬼気迫る怒鳴り合いだけでは収まらず、まさかの掴み合いにまで発展したところでチームメイトが鎮火作業に入り、なんとか事態は収まった。その一連の堺ふれあい広場ゲリラ新喜劇を間近でスピリッツの人たちが物珍しげに鑑賞されていたのだが、その中で一人、ひときわニヤニヤしていた気持ちの悪い男がいた。何奴?!!と確認したところ、志村氏(今シーズンはスピリッツに移籍)であったのが極めて鬱陶しかった。(志村談、この新喜劇は当事者であるよりも第三者として鑑賞したほうが楽しいらしい。が、そんなこと言いながらアップに積極的に混ざってくるあたり、まんざら当事者であることも嫌いではないに違いない)
その一件以降コースケのフラストレーションが臨界点まで蓄積されたらしく、ベジが失点した瞬間にサイドラインにてコースケが渾身の怒りを込めて蹴り上げたペットボトルは、会心の一撃を受けてビルの8階くらいの高さまで舞い上がった。
青い空、広い草原、美しい軌道を描いて飛ぶフライングディスク、そんなほのぼのした空間に突如天空に向かって垂直にカッ飛ぶペットボトル。そして、広大な空間の中で奇跡的にペットボトルの落下地点に立っていた尾中部長に直撃するペットボトル。それはそれは非日常的な美しい光景で、わしの脳に忘れがたい思い出として深く刻み込まれた。
日本全国、いつでもどこでもギザギザハートでガチバトル。そう、俺たちベジグリフォンズ! PR |
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