2025 05,16 05:11 |
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2009 07,21 16:34 |
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The・衝動的な大人買いをしてしまった。 思い切って購入したのはいいものの、 世の人のスルーされるのが怖いためWWWにアップさせていただく。 とある休日、焦げたトーテムポールと原宿ショッピングに出かけた。 目的は、「The Bathing Ape」である。 エイプとの出会いはわしが高校生の頃まで遡る。 高校時代、金銭事情的にまったくもってシャレオさんファッションと縁が無かったわしは、高2(17歳)になっても小学生の頃ママンに買い与えられたイトーヨーカドー系巨大エイリアンプリントロンTが最強の勝負服であった。 それもそのはず、埼玉の男子校で、毎日マインスイーパー(※)ゲヴォさんらとつるんでいたのだのだから、カッコよくなる要素など皆無であった。 ※ 「マインスイーパー」…セールやアウトレット等で店の戦略として置いてある、定価ではどうやっても売れないので40%OFFとかで叩き売られているゴミアイテムを、地雷なのかダイヤの原石なのか悩みに悩んだ挙句購入し、家に帰っていざ着てみると完全に地雷であることに気付き2度と着ることはないという経験を、季節ごとにこなしている孤高な漢の職業名。 そんなもっさりしていたわしに、あるときクラスのファッションリーダー野口君が声をかけてきた。 「原宿に服見に行こうぜ。」 原宿?わしは原宿という町も、言葉さえもほとんど知らなかった。 そして、普段ヘドロ系ファッションしか身にまとっていないわしにとって、いきなりイトーヨーカドー以外に服を買いに出かけるのは非常に敷居が高かった。 が、野口君のようなおしゃれボーイに少しでも近づけるのであれば、と、勇気を振り絞って一緒に原宿へ繰り出す決意をした。 竹下通りに着くと、わしはカルチャーショックを隠しきれなかった。 こんなにいっぱい服が売っている町があるなんて! ゴスロリ系や古着系など、煩雑な町並みに興味津々でキョロキョロしてしまった。 ここはシカゴといって量で勝負の古着屋さんだよ、ここはラグタグといってちょっとレベルの高いアイテムを置いてある古着屋さんだよ、と、スタスタ歩きながら次々と情報を教えてくれる野口君はまさに神のように見えた。
明治通りに出ると、野口君はこんなことを言った。 「ここから先は裏原だよ」 裏…?? わしの頭の中でドナドナが流れた。 きらびやかなファッションの世界の裏側の世界に連れて行かれてしまうのか…? いざとなったらまじダッシュで逃げよう…。 いろいろな妄想が頭を駆け巡り、わしは歯を喰いしばって明治通りの横断歩道を渡った。 そして裏原宿へと突入した。 細くて入り組んだ道をわけもわからず連れて行かれ、 「ここ。」 と言われた店は、細い通りから更に地下にもぐらなければならない場所にあった。 地下はやべぇ。 颯爽と歩く野口君の後ろにピッタリついて階段を降りると、そこには白を基調としたお猿さんのロゴがかわいらしいお店であった。 「ここ、エイプっていうんだ。ちょっと高いけど、すごいかわいいんだよね。」 エイプ。知らん。猿って!w と適当な感性で入店してし、適当にウィンドウショッピングをしていたら、値札がチラッと見えてしまった。 やばいよ野口君、ここは僕たちの来るところではない、帰らないと。 わしは平静を装って野口君を探したら、野口君は既にレジでお会計をしていた。 37,800円。 そ、そんなバカな、同じ人体を保温するという目的である衣服1枚で、わしのエイリアンロンTが38枚買えてしまう!!? そして、オシャレとはこういうことなのか!!!? その衝撃の光景は、今でも頭の中に映像として残っている。 そんなショックを受けた後、野口君に連れられて裏原のシャレオなお店をいろいろと散策した。 わしのお小遣い月収5000円という生活では何ひとつ買うことはできなかったが、 その後何度も野口君と原宿に来たためわしは次第に裏原に詳しくなっていった。 野口君と初めて裏原に来てから9年の歳月が過ぎ、 大人になり十分な経済力を得たわしは遂に自力で裏原に挑んだ。 そして9年間というもの勝てる見込みの全く無かったエイプに、完全にイチ消費者として挑んだ。 エイプも進化しており、地下に小さく構えていた店舗から、エイプ専用のビルを構えていた。 堂々とお店に入り、堂々とウィンドウショッピングをしていると、わしはある素敵アイテムと目が合ってしまった。 少し風変わりなポリエステル素材の短パンなのだが、奴はわしのハートを鷲掴みにしてきた。 ただの短パンだし、エイプといえども諭吉先生1人お呼びするだけで十分だろうと勘繰り安易な気持ちで値札を見たところ、衝撃の事実が待っていた。 17000円…。 奴はレベルが数段高かった…。 世の中にそんな高価な短パンが存在するなんて…。 わしの心は一気にへし折られた。 しょぼんと下を向いたままエイプビル内をとぼとぼと歩いていると、そこらじゅうの服に潜んでいるエイプロゴたちがわしを嘲笑してきた。 けけけ、おまえなんぞにエイプ様は一生手にすることはできないんだよwww そうだ、この壁を乗り越えるか乗り越えないかで見える世界が全然違ってくるんだ。 負けてはいけない! 隣ではトーテムポールがいたく簡単に「買ったらええやん」と言っている。 遂に、わしはエイプの壁を超えた。 親には絶対言うことができないお買い物をしてしまった。 地雷、か?? いや、絶対にそんなことはない! 一世一代の大勝負くらいの勢いで買ったスーパースタイリッシュアイテムに限って!! 会う人みんなが褒めてくれることを心の中で期待してます。 少しでもばかにした人はこの夏の写真に一枚も写らないらしいです。 PR |
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