2025 05,16 14:18 |
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2010 09,02 16:34 |
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最近ニュースでは熱中症で救急搬送が激増、中には死者もでているという報道をよく耳にするが、実は他人事ではない事態に襲われた。 8月の頭。 日曜日の朝起きると、なんだか腹の調子が悪かった。でもそこまで痛くなかったので、一時的なものだろうとタカをくくり、アルティの練習に行く準備をし、いつも通り家を出た。 駅前のそば屋で消化の良さそうなものを選び、普通に朝食として食べた。 が、食べ終わって5分ほどすると、胃が締めつけられるようなかなりの痛みに襲われ、トイレを求め駅の近くのコンビニに駆け込んだ。 飲食したものの大半を放出し、その場で痛みは治まった。 なんだか腹の調子が悪いなぁと思いながらも、そこまで重症とも思わず、そのまま小岩へ練習に向かった。 電車の中で、先ほどのコンビニで買った水を飲むと、やはり5分くらいすると胃が絞られるような痛みに襲われた。かなりの痛みだったが、じっと耐えると1分くらいで治まったので、これまた「腹に入れるものは気をつけなければなぁ」くらいの感覚でいた。 練習場所に着くと、そこは既にかなりの暑さであった。確かその日は日中の気温が35℃くらいいく猛暑日であった。午前の練習は普通に参加していたのだが、どうにも腹の調子がおかしく、汗をかくので水分補給のために飲んだもの全てがやはり放出されてしまう。が、気迫で乗り切れば、このつらさは後日の糧となるだろうと思い練習を続行した。 お昼頃まで練習した頃、異常に腹部が冷えているのと、暑さでなんだか頭がフラフラしてきてしまい、全力で練習に臨めないと思ったので、早退することに決めた。 それからというものは、まさに生きた心地もしない地獄のようなつらさが待っていた。 その時点で既に熱中症にかかっているという自覚があり、完全に体温のコントロール機能を失ってしまっていた。猛暑の中暑いのだか寒いのだかよくわからなくなり、水だろうがアクエリだろうが口に入れたものは猛烈な腹痛と共にすぐに放出されてしまい、脱水症状もプラスされていることは間違いなかった。 ただ「やばい熱中症だ~」という意識と、1人で(荻窪の)家まで帰れるという意志はその時点ではあったので、重症ではないと思っていた。この事態をなんとか自分で対処しようと考え、練習場近くにセブンでゼリーと水を買い、少しでも栄養と水分を摂ろうと努力した。 小岩駅までバスに乗り、そこから総武線に乗り換えた。 電車内で、猛烈な波がやってきた。酒を飲んでもいないのにとてつもない胸やけに襲われ、下手したら次の駅まで我慢できずに吐いてしまうのではないかという症状に襲われた。冷汗は噴出し、目の前がピカピカ光っていた。さっき食べたゼリーに違いない。 最後の気力を振り絞り、水道橋で降り、すぐ目の前のベンチにぐったりと座った。トイレに行く気力もなかった。幸い波は通り過ぎ、猛烈な吐き気は治まったので、また電車に乗り直した。しかし、おかしなことに30分くらい時間が飛んでいた。今考えると、ベンチで意識を失っていたのかもしれない。 その後もう一度吐き気&腹痛に襲われ途中下車をし、なんとか荻窪駅までたどり着いた。必死の形相で家にたどり着き、がんばってシャワーを浴び、倒れるように寝た。 その頃の体調は最悪であった。頭が割れそうなほどの頭痛に、じっとしていられないほどの全身の痛みと悪寒に襲われた。実際には計らなかったが、39℃くらいの高熱が出ているような感覚であった。 夜も寝れないほどひたすらもだえ苦しみ、朝を迎えた。 月曜なので仕事があったのだが、全く行ける体調ではなかったので、お休みする旨の電話を職場に入れた。 まだまだ全然治っておらず、腹痛、頭痛、体の節々が痛いとひどい有様であった。たまたま月曜に仕事の無かったアイコに付き添ってもらい、近所の病院へと行った。その頃には既に平熱に戻っており、診断としては「急性胃腸炎と熱中症でしょう」とのことだった。合わせ技にやられたのだった。 帰りに栄養剤やアクエリなどを薬局で買い、先ほど処方してもらった薬を飲みながら家路へと向かった。 歩き始めて1分くらいしたところで、閑静な荻窪の路上で、わしは何の前触れもなく全力で吐いた。胃から噴射するような猛烈な勢いで吐いた。 その後はひたすら家で休んだ。一日を通して、ゼリーくらいしか食べれなかった。 翌日、火曜日。 ようやく日常生活ができるかなくらいの体調に戻ったが、まだまだ職場に行き仕事ができるような体調ではないと思ったため、再びお休みの連絡を入れた。この夏の自由に取れる夏休みはこの2日間で消えた。 アイコは仕事だったため、ひたすら家で寝ていた。腹の調子も回復してきたみたいで、少しずついろいろなものを食べれるようになっていた。 夜、帰宅したアイコが外出できないわしに気を利かせて料理をつくってくれた。 「豚肉いっぱいの和風パスタ」 2人で400gくらいつくってくれたので、わしは250g強のパスタを完食した。 それから数時間後、わしは理性ではコントロールできないほどの腹痛に卒倒し、救急搬送された。 搬送先の病院で点滴を受けながら、「急性胃腸炎のときに豚肉や油ものは食べてはいけませんね」との解説を受けた。 たかが熱中症とはいえ、ひとごとではないと実感した、地獄の3日間であった。日中外出しなければいけない人や、アルティの練習などある人は、わしのこの教訓を頭に入れ、十分に注意していただきたい。 PR |
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