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2007 05,11 20:12 |
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2007年5月5、6日、秀一先生、マイク、横やん、えいじと一緒に日本代表合宿に乗り込んだ。
わしは約1週間前のトレーニング中に肉離れをしてしまっていたが、これは4年に1度しか行われない合宿であり、残りの人生で1度か2度しか訪れない機会であったため、体が動かなくなるまでやってやろうという決意で富士へと乗り込んだ。
アップのミートや、ロング練からかなりとばした。
肉離れは痛んだが、対抗試合にも出た。
しかし、きわどいダイブキャッチはことごとくディスクが手から離れてゆき、普段なら何でもないディフェンスも最初の一歩が出遅れ、自分の責任でいくつか失点を許してしまった。
カットを踏んだり、奥へ全力で走ったり、ダイブをするたびに肉離れの筋肉が少しずつ裂けていくのが感じられた。
しかし、どうしても試合に出ていたかった。
むしろ自分が文化シャッターや全国の強豪たちにどれだけ通用するか試したかった。
初日は何とか耐えられたものの、2日目はダメポだった。
選考後に鮫さんから言われた個人評価も悪く、ランク分けでは最低のCランクに格付けされた。
しかしわしはそこまで落ち込まなかった。
むしろただ単純にこの場にいることに達成感を感じていた。
代表選考で良い評価をもらえるなんて高望みは最初からしていない。
自分の実力が国内で通用するとわかっただけで満足だった。
わしはアルティを始めたのがみんなより半年以上遅かったのと、それ以上に全然センスが無かったため、正直つらい選手生活を過ごした。
スローは2年生までサイドが投げれず、オープンミートでミスらないようになったのは2年の夏。サイドロングがチョップにならないようになったのは3年の秋である。キャッチも弱く、特に競るミートや上競りなどは絶望的だった。また戦術理解やゾーンDのポジショニング能力も低く、4年生までせいぜい時間稼ぎゾーンくらいにしか使えないような代物であった。
自分が2年生のときの新人戦、レギュラーを後輩にとられ、圧倒的な勝ち試合や消化試合でしか起用されなかった。
自分が出るセットは必ず失点するとまでバカにされた。
普段の練習や練習試合でも、キャッチミやスローミをすると「またハルオかよ」的な目で見られ、肝心な所でミスるメンタルの弱い男というイメージが浸透していた。
恐らく1コ下以上の年代のハスキーズの人はいまだにそのような印象を持っているだろう。
それくらいショボいプレーヤーだった。
悔しくて、よく練習中や練習後に泣いていた。
そして、いつも泣きそうな顔で練習していた。
自分が4年生のときの学生選手権2次の準決勝、1点差を争う中京戦、間違いなく学生時代最大の山場であり、4年生にとってはこの試合の為に日々練習をしてきたといっても過言ではないようなタフな試合であったが、遂にわしの名前は一度も呼ばれなかった。
しかしわしは当時のキャプテンを絶対に恨まない。
ただただ自分の実力不足を再認識し、今考えても遅いとわかっていてももっと練習すればよかったと歯を食いしばって、目もくらむような後悔に耐えるほか無かった。
放心状態で帰宅した夜は泣き通した。
しかし、わしは常に「練習は不可能を可能にする」という言葉を信じ、練習後いつも一番遅くまでスロー練をし、自分が満足いかなければたとえ1人であろうと網に向かってのスロー練や体力練を続けてきた。
誰も知らないと思うが、3年生、4年生の時は貧弱だった筋持久力を高めるため、半年近く学校のジムでのトレーニングを欠かさなかった時期もある。
才能の無い自分がまわりの強い人間を超えるためには彼ら以上の練習をするしかないという考えは、学生時代も今も変わらない。
スタートは大幅に出遅れてしまったが、ようやく最近になってだんだんと今まで積み重ねてきた練習の成果が実を結び始めてきたと実感するようになった。
ようやく笑顔で練習に参加できるようにもなった。
そんな矢先の日本代表選考合宿である。
今で腐るほど悔しい経験をしてきた。
C評価を受けたことよりも、対校試合で、今まで雲の上のような存在だった社会人のチームや中京、大体の連中、そして秀一、マイク、横やん、えいじという学生ナンバーワンの後輩達と肩を並べてアルティメットができただけで、わしは嬉しかった。
もちろんこれでわしのアルティが終わったわけではない。
むしろここからがスタートであり、社会人になって練習時間が確実に減った中でどれだけがんばれるかが試される。
とりあえずの目標は夢の島。
日本代表という別格な目標はその後に考えましょう。
恐らく代表合宿に行った4人とは全然違う感想を持ったわし。
今を輝くハスキーズだけど、みんな引退の時に胸を張って努力したと言えるほど練習してますか?
みんながんばれよー!
自分もがんばれー。 PR |
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