2025 10,15 22:21 |
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2010 10,08 12:50 |
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最近のブログは過去の記憶を引っぱり出してばかりなのでネタに何の新鮮味もないことが悩みなのであるが、また1つ思い出してしまった。 いつかは忘れてしまったが、スキー旅行に行ったときのこと。 せっかくスキー旅行に来ているのだから純粋にスキー・スノボを楽しめばいいものを、途中からそれとは全然関係の無い刺激を求め始める男がいた。 その男は、 そう、
2人で滑走していると、どりんぼの顔面があからさまに悪だくみを考えついたときの安くて邪悪な笑みに包まれているのに気付いたため、仕方なしにその訳をたずねてみた。 どりんぼ「おもしろいこと思いついたからちょっとついてきて」 連れてこられたのはゲレンデのインフォメーションセンター。 どりんぼ「場内放送を使って、ピンクさん(伝説上のハスキーズの選手)の名前で○○を呼び出そうぜ、げへへへ」 わしは同時にいくつかのことが頭を駆け巡った。 1.確かに「湘南よりお越しの○○様、ピンク様がお呼びです」という場内放送が流れたらおもしろそうだが、ピンクさん名義で呼び出してくれる訳がない。 2.面倒くさい。 3.雪山なのに普段と何ら変わらない服装をしているどりんぼの感覚は異常。 とりあえず1.のハードルを越えないことにはこの目的を達成できないため、あきらめてくれることを期待してわしはある提案をした。 わし「じゃあ、どりんぼは英語も喋れることだし(顔面もあっち系だし)、ピンクという名前の外国人になりすませばいいんじゃない?」 よく考えなくても無理がありすぎることは明白な提案であったが、どりんぼからの回答はわしの期待を超越していた。 どりんぼ「お、それいいね。じゃあ俺はアメリカ出身のジョン・ピンク役をやるから、おまえは日本人の付添い役やって。」 は??????という間に、奴はインフォメーションへと向かっていた。 どりんぼ「My name is John Pink. I lost sight of my friends. Please call them.」 インフォメーションのお姉さん「!??(200%の困惑)」 困惑気味のお姉さんは、ジョン・ピンク氏の隣にいたわしに救いの視線を求めてきた。わしは必死に笑いをこらえながら、 わし「この人はピンクさんと言って、アメリカから友達と来ているみたいなんですけど、はぐれてしまったみたいなんですよね~。放送で呼び出したいみたいなんですけど…。」 わざわざ二度手間で後から説明できるのだったら、最初から日本語の話せる付添い(わし)が放送のお願いすべきじゃんという途方もない矛盾がこの時点で生じてしまっているわけだが、もはや乗りかけた船は出発してしまっている。 そして3人でしどろもどろになんやかんやしていると、この後事態は思わぬ方向へ展開していった。 第三者「私、英語話せますけど、どうかしましたか??」 なんと、突然海外留学経験があるという第三者(日本人)がジョン・ピンク氏とインフォメーションのお姉さんの間に割って入り、仲介を申し出たのである。そしてその人の連れもわらわら集まってきてしまい、ジョン・ピンク氏の周りには軽く人だかりができてしまった。 もうこうなってしまってはわしもジョン・ピンク氏も後には引けなくなってしまい、最後までチープで綱渡りな小芝居を続けざるを得なくなってしまった。出発してしまった船はタイタニック号であったことに気付くも後の祭りである。 わしはガイジンの友達をスキー場まで連れてきたのはいいものの、圧倒的な英語力不足によりジョン・ピンク氏とうまくコミュニケーションが図れず、更にジョン・ピンク氏の代わりにインフォメーションに呼び出しの依頼することすらできないというクソ馬鹿役を、 どりんぼはアメリカ生まれテキサス育ちでふらっと日本に遊びにきて、スキーに連れて来られたが友達とはぐれてしまったジョン・ピンク氏役を徹底的に演じ続けた。 どりんぼに至ってはその仲介の人とフランクに生い立ちの話とかまでしていた気がする。 およそ5分に渡る茶番劇の結果、事情を承知した仲介の人が、改めてインフォメーションのお姉さんに事の顛末を伝えてくれた。 場内放送「湘南からお越しの○○様。湘南からお越しの○○様。お連れのジョン・ピンク様がお待ちですので、至急インフォメーションまでお越し下さい。」 いざ放送されて気付いたことがある。 そもそも、ハスキー内でのニックネームは「ピンクさん」なので、即席でつくられた「ジョン・ピンク」と言われても誰のことかわかる人はいない。 当然、インフォメーションには誰も来ない。 また5分くらいその場で待機したもののどうやっても埒があかないため、「うーむ、どうも伝わらなかったみたいなので、もうしばらく自分たちで探してみます」的なカス演技をぶちまけて、ジョン・ピンク氏とわしは逃げるようにしてその場を立ち去ったのであった。雪山なのに、汗だくであった。 インフォメーションのお姉さん、そしてジョン・ピンク氏に救いの手を差し伸べてくれた仏のような心の持ち主の第三者の方、最低の悪ふざけによって貴重な時間を無駄にしてしまったこと、そしてせっかくの善意を踏みにじるような行為をしてしまったこと、この場を借りて深くお詫び申し上げます。 PR |
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