2025 05,16 08:49 |
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2011 06,07 19:33 |
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とあるお休みの日の昼下がり。 新地の河川敷には草フリスビーを楽しむ集団がいた。 咲子、エクストラヴァガンザ、山P、ユリエ、ゆきの、たくちゃん(核爆)。 人もまばらな広大な草原で、事件は起きた。 草フリスビーの集合時間はとてもルーズなため、最初の方は全然人が集まっていない。下手したらフリスビーさえ無いことすらある。 わしはルーズさに輪をかけて大幅に遅れた時間に到着すると、広大な草原の中に圧倒的な存在感を誇る女の姿があった。 そう、咲子。 彼女は大地に片膝を突き立たままの姿勢で静止しており、その様はまるで出走前のジャスティン・ガトリンを彷彿とさせた。その後の彼女の動向に期待させるには十分な迫力であった。 わしが到着したところで5人しかおらずアルティもできなさそうであったので、わしは彼らに「ベジゴルフ」というフリスビーの新種目を伝授した。ベジゴルフとは簡単に説明すると、ペアを組んで、ショットガンタッチとゴルフを合わせたようなルールである。目標地点を定め、そこに向けて1人が走り、相方が投げる。パスが通らなかったら1打追加して同じ場所からやりなおし。そうやって目標に進んでゆき、少ない打数で目標地点まで到達したチームの勝ちという遊びである。 その時のチームは、「咲子・ゆきの・わし」vs「エクストラヴァガンザ・たくちゃん(核爆)」で競っていた。 一通りゲームにも慣れたところで、結構離れた地点にゴールを定め、ゲームスタート! こちらのチームは順調に一投目を進んだのだが、過激なゲインを狙うエクストラヴァガンザ&たくちゃん(核爆)ペアは一投目からミスを連発していた。こちらの一投目の距離まで進むのに四投くらい消費していた。 こちらの圧倒的優位のままコースを進んでいると、越えなければならない障害(←自分たちで設定)のちょうどコース上に、ブーメランパンツのみを装着したオッサンが日光浴をしていることが確認された。しかし、これだけ広大なスペースの中、ピンポイントでオッサンに迷惑をかけるようなことは絶対にないであろうと、誰しもが思っていた。 しかし、事件は起きた。 障害越えのタイミングで、スローワーが咲子、キャッチャーがわしというターンが巡ってきた。寝そべっているオッサンは目の端にチラッと入るものの、咲子とオッサンとの間には金属製のポールやオッサンが乗ってきたと思われる自転車が置いてあったので、まず危険はないだろうと判断。 わしは咲子を信じて走り出した。 バックのオープン巻きでもらえるように右側に膨らみながら走ると、阿吽の呼吸で咲子は渾身のバックロングを放った。 …え? まさかの逆巻き?????? わしは必死に背後から飛んでくるフリスビーを追いかけるが、逆巻きのバックロングはみるみるわしから離れてゆく。そして、フリスビーはうまいことポールをかわし、オッサンの自転車に向けて一直線に突き進んでゆく。 わしの心の声:「うわーこのコース、自転車直撃やん。こりゃオッサンにどやされるな~・・・」 飛んでくるフリスビーを見ていたオッサンはフリスビーが自転車に直撃する瞬間、当然のごとくスクッと顔をそらしてよけようとした。 ガツッ!!!!! しかし咲子渾身のバックロングはそれだけでは勢いを失わなかった。 自転車のサドル付近に直撃したフリスビーは奇跡的な方向転換を見せ、よけたオッサンの顔面に向かって尚も猛進を続けた。 ゴッ!!!!! 鈍い音と共に、咲子のバックロングはオッサンのこめかみにクリーンヒットした。 文句も言えずうずくまるオッサンに、ひたすら平謝りの一同。 よく晴れた昼下がりの草原で起きた、奇跡の事件であった。 その後、オッサンは何も言わずに服を着て、自転車で立ち去ったのであった。ホントすいませんでした。 PR |
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