2025 05,16 03:55 |
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2008 01,07 18:13 |
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わしはいつもと同じく1人寂しく暇を持て余していたため、
家でウイイレのマスターリーグに興じていた。
冬休みに入ってからの連休ですっかり生活習慣が乱れており、
夕飯も忘れてひたすらクリスティアーノ・ロナウドの獲得を目指して奮闘していた。
しかし23時を過ぎるとさすがにハラヘリも限界に達してきたので、
後ろ髪を引かれつつも意を決して近くのコンビニへと夕飯を買いにいった。
いつもの紫野菜ジュースとおにぎりを買い、
足早に部屋へと向かう。
うちの物件は駅から徒歩3分くらいなものの格安であるため、
大通りからちょっと内側に入り、
夜になると不気味なほど暗くて細い一本道を通らなければならない。
いつも通る道だが、
その途中にある赤い消防灯が今日だけはやけに不気味に感じた。
しかしここは日本。
何事も無くマンションに到着した。
そして3階に上がるためエレベーターのスイッチを押すと、
すぐにエレベーターの扉が開いた。
扉が半分くらい開いたとき、
エレベーター内の側面の鏡に拳銃を構えた黒ずくめの男が立っているのがチラッと見えた気がした。
心臓が「ドキッ」として正面を見るのと扉が開くのはほぼ同時だった。
黒い革ジャンを着た黒ずくめの男がこちらに拳銃を向けている。
「撃たれる・・・」
体が一瞬で凍りつくと同時に頭では逃げなくてはと判断したが、
あまりのショックのため振り返って走り出そうとする足がブルブル震えていた。
振り返って一歩踏み出す瞬間、
キラッと光るものを視界の端に感じた。
痛くなかった。
運良く外れたらしい。
次の一歩を踏み出して走り出す瞬間に、
我も忘れて大声で助けを求めていた。
「たすけて!!」
恐怖で声にならないような声を振り絞った音が、自分の耳にも聞こえた。
目が覚めた。
恐怖のあまり助けを求めた自分の叫びで目が覚めた。
そんな2008年、元旦。 僕、生きててよかったです。 PR |
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