2025 05,19 07:03 |
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2009 10,29 15:53 |
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久々の休日、わしはお気に入りウィンドウショッピングスポットの原宿へと出かけた。 到着したのはいいものの、最近なんだかんだで社会人4年目とは思えないほどの金欠のため、特に何を買おうとも思っていなかった。 先日宿敵のエイプさんを攻略したのだから、もう裏原は我が物顔で歩けるものと思っていたのだが、心の底では何かまだ違和感を感じていた。 なんだ、このわしがまだ入るのにためらってしまうショップがこの街にあるというのか?? しかしその違和感を解明できることのないまま、わしとブチュチュンパ(ドラクエのモンスター参照)はかなりの上から目線で裏原を闊歩していた。 目ぼしいショップにずかずかと入り、ふっ、今日の僕には用はないねっ、といった感じで店を出る行為を続けた後、ふとわしの前にそそり立つ、未だ越えられないオーラを放つ目に見えぬ巨大な障壁が現れたのを感じた。 すわ、なんだこのオーラは!!!!?まさかMGか!? 違った。 目の前には、異次元の雰囲気を漂わせた「DIESEL」タワーが天高く聳え立っていた。 わしは足が震えた。 こいつは、強い!!! 気付いたらもうブチュチュンパが建物の中に侵入してしまっていたので、わしは勢いに任せて次元の狭間に突入した。 そこには異空間が広がっていた。 そして、異空間の住人にしか着ることができないような、いや、着ることが許されないような異次元アイテムが並んでいた。 ぐは、こ、これは店員さんにつかまったら殺られる…。 勝ち目のない戦いに頭を突っ込んでしまいそうなので早々に引き返したいところだったが、あろうことかブチュチュンパはどんどんダンジョンの奥底へと向かってゆく。 わしはメタルギアソリッドばりのステルス移動をし、店員の背後をとり続けつつブチュチュンパの後を追った。 途中薄手のペラペラのカーディガン(ダイブしたら一発で穴あきそう)の値札を見たら、なんとわしの1ヶ月の家賃を超えているではないか。 これは本格的にやばい。 余裕綽々のブチュチュンパは一通り見たいものを見終えたらしく、ようやく店の出口へと向かった。隠密を続けてきたわしは、店を出た途端に安堵のため息が出た。 と思ったら、ブチュチュンパはためらうことなくDIESELタワーの地下へと向かってゆく。半泣きでついてゆくと、地下は地上階の雰囲気とは一転して、中世ヨーロッパの古城にある地下拷問場のような禍々しいオーラに満ち溢れている。 絶体絶命である。 ブチュチュンパは高価格帯のジーンズが並ぶコーナーに行きいろいろ物色している後ろでわしは完璧なステルス隠密を取り続ける。そこで奴はやらかした。 「何か買いーや。」 完璧なステルス隠密が台無しである。自称関西出身のショップのお姉さんが今の関西弁をキャッチしたらしく、完全にこちらに向かってきている。 絶体絶命である。 DIESELのお姉さん「ジーンズお探しですか、どんなのがいいですか?」 わし「えと、実はそんなに決まってないんですよね~」 DIESELのお姉さん「これからの季節、濃い色なんていかがですか??」 わし「えぇと、どちらかというと薄い色の方がいいかな~なんて思ってるんですよね」 DIESELのお姉さん「そうですよね~、ぎゃはははは◎」 !!!!!???? なんだこの陽気なお姉さんは!?? そこにふと蚊が飛んできたので2人でバシッと手を叩いたのだが、逃してしまうと、 DIESELのお姉さん「あれ~、逃げちゃいましたね~、けど店の中だから逃げられませんね~、ぎゃはははは◎」 !!!!!!!???!?!?!??!?? 何なんだこの人は!!? わしはハイパーおしゃれジーンズを購入した。 履いてみると、それは異次元であった。 履くだけでジーンズが似合う男になることができた。 そして、今世紀最大のおしゃれジャケットまで購入してしまった。 親には絶対に値段を言うことができない。 ただでさえ貯金が無いっていうのに…。 DIESEL、果たして攻略できたのだろうか? いや、まだ奴を弄ぶには自分の実力が足りない…。 あと10年したらリベンジしにいきます。 |
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